健康的な食事も気を使いすぎると体に悪いかも
健康的な考え方をしている人が増えたという印象を持っています。
その影響で、体に悪いものを摂取する機会を減らそう、体に良い食べ物を摂取酢する機会を増やそう、という方も多くなっています。
こういった考え方は素晴らしいものですが、あまりにも「健康的な食事」という考え方に縛られてしまうと、それがストレスになったり、食事が健康を得るための作業になってしまうことなどもあります。
特に現代人にとって食事は楽しみの一つであり、様々な欲求を満たすものでもあるので、体と心のバランスにも気を付けて、楽しみの部分と健康的な部分をそれぞれ共存させて生きたところです。
食事とストレス
ストレスが溜まるとたくさん食べてしまう、あるいは食べることができなくなるという方もたくさんいます。
このように食事とストレスは切っても切れない関係にあります。
例えば、ストレスで食べたいけどそれでは健康を害してしまうから食べないということが良いのか悪いのか、精神的には悪いけど、肉体的には良いと理論的にはなりますが、人間はそうシンプルではなくて、精神の不調に体が引っ張られたり、逆に体調が悪いと気分的にも落ち込んでしまうという経験は多くの方が経験していると思います。
結局のところ、すべてバランスがとれているかどうかという問題なので、例えば、ストレスで食べたいという欲求に従う代わりに運動する機会を設ける、食べない代わりに楽しいことをするなど、この場合であれば問題点となっているストレスに対してどう対処するのかということが重要になってきます。
ですが、いつの間にかストレスの問題と健康の問題が天秤にかけられて、健康が勝ってしまい、ストレスは抱えたまま・・・などのようにアンバランスになってしまうこともあります。
穏やかに生活できている時には健康的な生活を送る余裕もありますが、そうで無い時には抱えている問題と健康について、「どちらを取る」ではなく、「どうやって全体のバランスを取るのか?」と考えてみると良いと思います。
どちらかを拾ったからどちらかは捨てなければいけないと、追い込まれた時には考えてしまいがちですが、バランス、ということを意識することを忘れないことが大切です。
食事が作業になる
完全栄養食があったとして、それを食べるだけで毎日必要な栄養が満たされます。
こういったものは少しずつ実際に登場しています。
メリットとしては、とにかく時間の節約になります。
そのため、そのまま食べられたり、調理をするにしても手軽をコンセプトにしている商品が多いです。
このため、忙しいビジネスマンなどに需要が多くあります。
もちろんそれを良いものとして食べる人が出てくる反面
健康的であるはずの完全栄養食に不満を持つ人も出てきます。
毎日同じようなものを口に入れるだけになると、それが作業になってしまうからです。
先に書いた通り、食事はストレスと切っても切れない関係にありますが、その食事から様々な楽しみが奪われてしまうことになります。
- 何を食べるかという選択の楽しみ
- 香りや見た目の変化による楽しみ
- 味を感じる楽しみ
こういった楽しみが失われてしまうので、ストレス解消の一つの要素となっていた食事からその働きが失われてしまうことになりかねません。
実際に完全栄養食の生活をしていたが、味気なく感じようになって辞めたという人もいるので、毎日毎食というよりも、忙しい時に利用するものというのが現在の立ち位置のようです。
このように食事をただ、健康のために摂取するもの、同じものを食べるだけのものにしてしまうと、それは食事ではなく、補給という作業になってしまいます。
効率的、あるいは健康的な生活も大切ですが、それがストレスの原因になるということが無いように、食事は楽しく食べられるようにしたいものです。