人参は栄養価が高く、料理の見た目も良くなる食材
人参はその栄養価の高さと、特徴的な赤色によって、料理の栄養を高めると共に、見た目を鮮やかにしてくれる側面を併せ持ち、価格も一般的な食材なので非常に重宝します。
人参の栄養価
人参の特徴と言えばカロテンを多く含むなど、その栄養素の高さです。
根の部分であるお馴染みのオレンジ色の部分はカロテン以外にもビタミンB1・B2・C、カリウム、食物繊維も多く含まれます。
カロテンの由来は人参を英語でいうキャロットから来ているとも言われ、根菜としては唯一緑黄色野菜として取り扱われるほど優秀な食材です。
また、葉の部分はカロテンを含みませんが、根の部分よりもビタミンB群、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、カリウム、カルシウム、鉄分は多く含まれています。
この辺りは大根なども同じですが、最近は葉の部分が切り落とされて販売されていることが多いです。
葉の部分が付いていて瑞々しい状態の人参を見つけたら鮮度も保証できるので、ぜひ購入して、葉の部分まで使用してもらいたいところです。
赤色の食材は貴重
お弁当で、三色そろえると見た目がきれいと言われます。
これは通常の食事や給食でも同様で、赤、緑、黄色(茶色)が揃うと見た目にも賑やかで食欲が沸きます。
更に赤色を始めとする暖色は、食欲を増進させる効果があるとされ、飲食店の看板は青などの寒色よりも暖色中心で作られているものが圧倒的に多くなっています。
そのため赤はぜひとも取り入れたい食材なのですが、他の2色と比べると圧倒的に選択肢が狭いという難点があります。
人参、赤パプリカ、トマトというのが使いやすいところで
その後に赤ではないけれど近い色ということで紫キャベツや紫玉ねぎ(赤キャベツ、赤玉ねぎとも言われますし・・・)
この辺りまでという感じです。
赤ピーマンはあんまりないんですよね、価格とか考えるとパプリカになってしまう・・・
緑であれば野菜類の多くが緑ですし、非常に広い選択肢から選べる、というか、普通に献立を作成していればどこかに緑が入っているくらいのものですが、赤色は意識的に入れ込まないと取り入れる事が難しいという点があります。
その点人参はサラダで良し、煮物で良し、炒めものにも良く入るという点で非常に広く使用できる食材です。
他の調理法でも工夫次第で取り入れる事も可能です。
本当に毎日助けられています。
まとめ
今回は献立を作る際に強い味方になってくれる人参について簡単に書いていきました。
内容を振り返ると
- 人参は栄養価が高い
- 赤色で料理を鮮やかにしてくれる
- 価格も安い
- 様々な料理との相性が良い
このような感じになっています。
テレビや健康雑誌などでスーパーフードとして聞きなれない食材が取り上げられることがあります。
ですが、こういった食材は
- ある栄養は含むが全体的に見て人参より優れていることはほとんどない
- 広い範囲の料理に使うほど汎用性がない
- 価格が高い
このように問題点が多く、ブーム以降に定着できた例はありません。
そう考えれば、いつもお世話になっている食材にはいつもお世話になるだけの理由があり、それらはすでにスペシャルな食材であると言えるのかもしれません。