栄養指導の方法も変化に対応する必要がある
栄養指導はそれなりに昔から行われています。
特に生活習慣病(当時は成人病と言われていた)が広まるにつれて、その必要性などは高くなっていきました。
糖尿病での損談は病院でも多く、糖尿病で入院した方が退院するまでに栄養士に栄養指導を受けるというのは知っている人も多ければ、知識としては知らなくてもイメージはできるという方も多いのではないでしょうか?
そんな栄養指導でも昔ながらの方法が通用しなくなってきています。
こういった変化に対応していかないと相手との信頼関係を築くことはおろか、相手にそもそも伝わらない内容を一生懸命話すことになってしまうので、こちらとしても時代の流れを認識しておく必要性があります。
栄養指導の変化点
昔の表現では通じない
昔、「清涼飲料水の中には角砂糖が何個分入っていますよ」と言って、その商品と、それに含まれている角砂糖の実物を置いておくと、理解しやすくインパクトもあったので、僕もこういった手法を採用したことが何度もあります。
それが今では「角砂糖って何?」「何グラムくらいあるのかイメージもつかない」という時代になりました。
スティックシュガーだと様々な内容量ものがあるのでイマイチインパクトが足りない・・・・
単純に砂糖を置いておく方が良いのかもしれません。
更に最近清涼飲料水では砂糖ならまだ良くて、果糖ブドウ糖溶液の使用を疑問視する風潮もあります。
話が脱線しやすいので、こういった点にどこまで踏み込むのか?
あるいは相手がこういった点を気にしている時に本筋をどう伝えるのかという伝える具術が求められるようになったと感じています。
このように昔は有効に利用されていた商品名が通用しないという事はちょこちょこあるので気を付けたいところです。
相手も情報を持っていることが多い
健康志向の高まりと共に、SNSなど利用し自分で色々調べる人も増えています。
SNS上には自称凄い人もたくさんいるのですが、そういった人たちの肩書はそうそうたるもので、そういった人のいう事を引用している人に対して、こちらが違う意見を言っても受け入れられない、もっと酷いと、こちらの言っていることが間違いだと言ってくることもあります。
SNSやテレビなどで、どんな情報が流れているのかをチェックし、それぞれに対し準備しておくことなども必要になります。
昔は栄養士のライバルはみのもんたで、お昼にどんな話をしていたか調べておくと世のお母さん達とのやり取りに困りませんでしたが、今では誰をチェックしても十分ということは無いので困りものです。
最低限流行の食材、ダイエットは把握し理解しておくと良いと思います。
最近ならタピオカミルクティーや糖質制限がありましたね。
こういった質問に対して自分なりの意見を理論的に説明できると、相手の信用を得るきっかけになることもあります。
まとめ
今回は栄養指導も昔と少しずつ変わってきているという点について書いてきました。
昔書いた記事に、正しいことを伝える指導から相手に寄り添う指導へ変わってきているという話も書いているので参考にしていただければと思います。
難しい理論などもたくさん出てきていますが、ダイエットなどの根本は摂取カロリーと消費カロリーのバランスです。
ここを基盤として、説明することができれば原理原則的には間違いはないので、そこを相手にしっかりと理解してもらえるようにしていくと間違いは起こりにくく、僕もそれを軸にいつも説明を行っています。