健康に気を使いすぎる必要はないかも
人類は歴史上最も健康的な時期を迎えています。
日本でも、第二次世界大戦後以降は食糧状況や医学の進歩もあって、平均寿命は延びる一方で、常に世界の上位につけています。
そして、近年では長く生きるだけでなく、長く健康的に生きるというように目標も高くなっています。
ただ、それにかこつけたように健康をウリにする商品や、体に悪いものを取り上げて不安を煽るケースなども目に付くようになってきました。
個人的には健康になろうという意識の高い人は恐らく十分体に良い生活を送れているので、そこまで健康という言葉に敏感にならなくても良いと思っています。
そんな栄養士として気楽すぎる考え方をしている理由をいくつか紹介してきます。
本当に体に悪いものはそうそう販売していない
スーパーなどで一般的に販売されている食品にそうそう体に悪いものはありません。
基本的に人類の歴史上食べられてきたものなので。
ただ、健康情報などを探していると
あの食品に含まれるナンチャラという成分が体に悪いなどという情報も見つかることがあります。
中には論文になっている物もあったりします。
実際に食品を細かく分析していったら何かしら問題のある物資が含まれることもあります。
一時期焦げががんの原因になると騒がれましたが、実際に人間ががんになるには毎日10㎏程度ステーキを食べ続けるような生活をしないといけなかったり、この数字自体人間よりも体の小さい動物で行われていることから、人間だと更に多くの焼いた食品を摂取する必要があることから、含まれているからと言って問題にならないという事が分かっています。
更に人間は数種類の食品を組み合わせて日々食べています。
がんを抑える効果のある食品などもそれなりにあります。
このようにそれぞれの食品が支え合って人間の健康を作っているということもあり、あれが良いこれが悪いという一方向からの視点の情報に流されないようにしたいものです。
現に最近の健康関連商品は健康になると伝える・あるいは体に悪いものを伝えて不安を煽るという方法で販売しているものが多くなっています。
より健康になりたいという層、不健康な状態を不安に感じる層に売り込みをかけています。
そもそも日常生活で意識する健康というのは病気などの無い状態で心身ともに問題の無い状態を指すのですが、最近は健康的な生活をすれば、若い頃のように元気になれると思い込んでいる人もすくなくありません。
これが実現したらいつまでも20代の元気さを保てることになりますが、少し考えればそれが自然ではないという事は分かると思います。
そして健康食品などが劇的な効果を上げることは基本的にはありません。
薬ではないので。
むしろ万人に効果があると認められたら薬として認定されるでしょう。
日本人の平均寿命はそもそも長い
日本人の平均寿命は世界トップクラスです。
そんな国の生活が健康的ではないということはできません。
そして、人類が医学的にどんなに発展しても遺伝子などの研究から寿命は120歳程度が壁になると言われています。
今後進化して伸びる可能性、あるいは医学的に寿命に関する研究が進むと話は変わるかもしれませんが、現状では種の限界に近い状態まできています。
そういった視点からも現在の人類は概ね健康的だと言っても良いのではないでしょうか?
もちろん個人で健康的に課題を抱えて居る人もいます。
先天的であったり、後天的な理由であったり
でも、健康的に過ごしている人の割合が多い、つまり自分が大きな健康的課題を抱えて居ないなら現代人としては健康であると言えるのではないでしょうか?
統計も視点を変えてみる
健康に関する情報として
がんで死亡する人の割合などがあります。
がんで亡くなる人の割合が増えているという保険屋さんなどの情報・・・でも実際にはがんになってから生存できる人の割合は増えています。
これはがん以外の病気で亡くなる人が減っているので、相対的に見た場合割合としてはがんで死亡する人が増えているように見えるということを利用しているので、実は表やグラフで出された情報も鵜呑みにすることができません。
最近はニュース番組などでも円グラフを遠近法などで意図的に見せたいように見せていることがあります。
パッと出されたインパクトなどに騙されないように、きちんとその数字の意味をしることも重要です。
まとめ
今回、現代人は十分に健康なんじゃないかという個人的意見を書いていきました。
恐らくこれからの時代、健康に関する価値観も多様化していきます。
僕の考え方もその多様化していく考え方の一つでしかありません。
例えば、長生きする事を重視していたこれまでから健康的に長く生きるという目標に現在は進んでいますが、いずれは長く生きることよりも違うことに人類は価値観を見出すかもしれません。
こういった場合、僕の今持っている考え方は時代錯誤になるでしょう。
健康である、という一件単純なものも時代と共に変化していきます。
あまり堅苦しく考えすぎないくらいが丁度良いのではないでしょうか。