BCAA(アミノ酸)飲料で痩せるというのは怪しい話

スポンサーリンク
運動時のBCAA補給

BCAA含有飲料では痩せない

一時期ダイエットを目的としたアミノ酸入り飲料が流行しました。

最近ではスポーツドリンク程度しか見かけなくなっていますが。

このアミノ酸(特にBCAA)入り飲料で痩せるという話はどこへ行ったのでしょうか

 

BCAAはアミノ酸の一種です。

アミノ酸と聞くだけでも体に良さそうな気がするのはすでにそういう風に情報操作されてしまっている部分もあるのだと思います。

 

アミノ酸はたんぱく質を分解したものなので、食品から普通に摂取することもできるので、実際にはこういった飲料に頼る必要はあまりなかったりします。

こういった意味でも、敢えて飲料でアミノ酸を摂取するということが=痩せるにはつながりにくいことが分かります。

 

どうしてアミノ酸で痩せると宣伝されたのか?

たんぱく質、そしてアミノ酸の働きとして筋肉を修復する、あるいは増やすというものがあります。

筋肉が増えると基礎代謝が増え、安静時に消費するエネルギーが多くなります。

消費するエネルギーが摂取エネルギーよりも多くなると痩せることができるので、消費エネルギーが増える=痩せるという認識がアミノ酸飲料でのダイエットという風潮へつながったのだと思います。

 

実際には痩せることは困難

では、どうしてアミノ酸飲料でのダイエットは困難なのでしょうか?

 

まず、筋肉が付くから痩せると書きましたが、運動をしていることが前提になります。

しかも、一定以上の強度を伴う運動、いわゆる筋トレです。

筋トレをして、BCAAをはじめとしたアミノ酸やたんぱく質を十分に摂取するという課程を経ないと、実はBCAAを飲んでも全く効果は期待できません。

 

しかも、アミノ酸は味的に美味しくありません。

そのため、美味しいアミノ酸飲料は糖類などで味付けされているものも多くあります。

そんな飲料を飲んでダラダラ過ごすと・・・むしろ太ってしまうという結果になります。

 

BCAAが効果的な場面

BCAAはスポーツをしている最中やその前後の摂取で最大限に効果を発揮します。

 

運動をすると血中のアミノ酸濃度が低くなります。

人間の体は一定の状態を保つ働きを持っているので、落ちたアミノ酸濃度を補うわkですが、この時に筋肉等を分解してアミノ酸を作り出します。

運動することで筋肉をつけたいのに、運動で筋肉を壊してしまうという困った状態になるわけです。

 

運動時にBCAAを飲むことで血中のアミノ酸濃度を維持し、筋肉の分解を防ぐことで、運動による恩恵だけを受けようというのが、一般的な用途です。

 

更にBCAAは疲労軽減の効果があります。

運動時の疲労や翌日以降の疲労を軽減してくれるので、運動習慣のある方にとっては強い味方となります。

医療現場などでは肝臓の手術後などに回復(再生)を早めるという目的で使用されることもあるように人体にとってたんぱく質やアミノ酸は非常に重要であることが分かります。

 

注意点

BCAAを溶かして使用するタイプを購入したことのある方はご存知かもしれませんが、BCAAはバリン・ロイシン・イソロイシンの3種類のアミノ酸で配合されています。

この比率などで効果に差が出るということで宣伝しています。

つまりはたくさん飲めば良いというわけでもないということです。

 

更に、食事やプロテインなどでアミノ酸は摂取されるので、毎日水を飲む代わりに・・というほど飲むと過剰摂取やアミノ酸のアンバランスを起こすこともあるので少し注意はした方が良いでしょう。