DHAやEPAを最も多く含むのはトロ
DHAやEPAは体に良いといわれる不飽和脂肪酸です。
これらは血液をサラサラにする働きなどがあり、血管を健康な状態に保つ効果などがあります。
頭が良くなるという話もありましたが、脳の血流にも関連しているためであり、真実とは言い切れないものの、まるっきり嘘とも言い切れない程度には信ぴょう性がある感じです。
このDHAやEPAを含む代表的な食品は青魚という話は知っているという方が多いのではないでしょうか?
ところが、実際の含有量を見てみると、確かに青魚にも多く含まれるものの、一番多く含む魚類はマグロであり、みんな大好きトロには多くのDHAとEPAが含まれています。
しかも不飽和脂肪酸は加熱に弱いので、刺身やお寿司でも人気のあるトロはDHAとEPAの補給源としては文句なしと言えます。
何故青魚が押されるのか?
では、トロで十分に摂取できるDHAやEPAについて
まるで青魚を食べていないといけないかのような印象を受けるのでしょうか?
これはいわゆるマーケティングの一環で
- トロは黙っていても売れる
- 青魚は何かしら付加価値を加えないとそこまで売れない
であれば。青魚を売りたい場合に有効なのは
トロのことは黙っておく
青魚のメリットを前面に出す。
という方法です。
この方法の良いところ(消費者からすると良くない場合もある)は
一切嘘をついていないところです。
青魚からしか摂取できないと言っているわけでもないし、トロに含まれていないとも言っていない、本当のことしか言っていない。
ただ、不足している情報はあるというだけです。
こういった方法は食品以外でも(むしろ食品以外の方が)多く見られます。
DHAとEPAは青魚を中心に多く含まれているが、他の魚の脂にも含まれるということは覚えておきたいところです。
白身魚は脂質自体が少ないので、DHAやEPAの摂取源としては不向きな傾向はありますが。
売る側の心理と購入する側の心理
販売する側が売りたいものを良く見せるために
何と比較するのか、あるいは何と比較しないようにしているのか
購入する側はこういった点まで考慮する必要があります。
サプリメントの販売などでも
普段ビタミンCの含有量はレモンと比較されることが多いですが、敢えてレタスなどと比較することで、多く見せようと努力しているものなどもあります。
まぁ、レタスにもそれなりのビタミンCは含まれていますが、レモンには劣るわけで、こういった部分から、レモンと比較すると大した数字にならないから。比較対象を変えたんだな、ということなどが読み取れる商品もあります。
知っていれば生暖かい目で見守るだけで済みますが、本当に困っていてそういったものに手を出す人は余裕もないので、意図しない商品を買わされることもあります。
近年、こういった商売をしてお互いメリットを得るという概念から、儲かればある程度手段を問わない(法的な範囲内で)というものが増えてきているように感じているので、何か購入する際には、似たような商品との比較などきちんと情報を集めてから、というのは徹底したいところです。