運動する人に多い、痩せて体重が増えないという問題について

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細身の男性

運動をする人の痩せ問題

運動を行う際、体重は重要なファクターとなります。

重すぎれば動きにキレがなくなります。

少なければ本来のパフォーマンスを十分に発揮できません。

 

そういったバランスを考慮して

自分にとってどの体重がベストなのかを見つけ、そこに合わせるという行為が必要になるのですが、運動で多くのエネルギーを消費している場合には十分な食事量をキープすることが困難であることから痩せ過ぎてしまうこともすくなくありません。

 

運動をする人が痩せる理由

運動を習慣的に行う人が痩せる傾向にある理由を挙げていきます。

 

  • 運藤量が多く消費エネルギーが多い
  • 食事から摂取するエネルギーが十分ではない
  • 疲労による消化吸収機能の低下
  • 本人の食に対する意識の低さ
  • 体重を増やすという事へのネガティブイメージ

主だったところで以上のような点があります。

今回はこれらについて解説する内容となっています。

 

運動量が多く消費エネルギーが多い

特に競技スポーツを行っていると、運動の頻度、強度共に高くなる傾向があります。

 

そうなると運動時の消費カロリーが多くなるので食事から摂取する分のエネルギーだけで不足する場合があり、そういった場合には脂肪や筋肉を分解してエネルギーを作り出すため、体重は減少しますし、筋肉量の減少など、パフォーマンス的に見てもマイナスとなる状態が生まれます。

 

毎日行う長時間の運動の良し悪しについては今でもたくさんの議論を生んでいます。

 

食事から摂取するエネルギーが十分ではない

これは上記の項目と大きく関連します。

消費エネルギー>摂取エネルギーであれば体重は減少します。

消費エネルギー<摂取エネルギーであれば体重が増加します。

 

この関係性から。運動によって大きく消費エネルギーが増えてしまう分、摂取するエネルギーも増やす必要があるのですが、食事を十分に食べられていない場合には体重が減少することが多くなります。

 

ただ、食事を十分に摂取しているにも関わらず痩せてしまう場合や、食事摂取できない理由と言っても様々な点があるので、それらについてはこれ以降の各項目で触れていきます。

 

疲労による消化吸収機能の低下

食べているのに痩せていく、という状況で多いのは消化吸収機能が落ちている、あるいは十分でないというものです。

 

特にアスリートは体を酷使するわけですが、その酷使は筋肉だけに留まらず、内臓器官にもダメージを与えている場合もあります。

こうなるとそのダメージや疲労によって食べたものが十分に消化吸収されず、理論上の数値となるエネルギー量などが摂取されていないということも起ります。

 

また、成長期の段階では内臓の成長についても個人差が大きく、この時期のいくら食べても大きくなれない理由には

  • 運動量が多すぎる
  • 食べたものが十分に身になっていない

この2つが関連していることが多いです。

 

大人になっても消化吸収機能がそこそこで・・という場合もあるので、そういった場合には

  • 1食の量を減らして1日の食事回数を増やす
  • 消化吸収の良い食べ物を揃える
  • プロテインなどお腹に負担になりすぎず手軽に摂取できるものを使用する

こういった工夫を行うことで、内臓への負担を減らしつつエネルギーを摂取することも良い方法です。

 

本人の食に対する意識の低さ

食事が体を作る=運動パフォーマンスを上げるということにまで本人のイメージが到達していない場合、食事と運動が別物と判断されてしまい、「何を」「どのくらい」食べるのかについて興味が沸かないという場合もあります。

 

特に才能に恵まれた人(子)は、食事に気を使わなくても結果が付いてくるので、そこまでしなければいけない理由を見つける機会がないということもあります。

 

こういった問題の難しいところは、興味のない知識をいくら詰め込もうとしても本人の中に蓄積されないというところです。

何かしらのきっかけ(スランプなど)があって、その機会に興味を持ってもらうというのが良くある話なので、周囲は焦らずに機会を待つ方が良いのかもしれません。

 

体重を増やすという事へのネガティブイメージ

これは特に日本人に多い価値観になります。

アメリカのコミックに出てくる主人公は筋肉ムキムキですが、日本のコミックに出てくる主人公は筋肉ムキムキが少数派です。そして敵キャラが筋肉多い・・戦いやスポーツを描くものであってもです。

そして内容的にも、「体の大きい・筋肉の多いキャラは動きが鈍いパワータイプ」という感じのものが多くなっています。

 

実際には筋肉は確かに脂肪よりも重たいものですが、筋肉が多い方が動きは俊敏になります。

車で言えばエンジンが大きくなるわけですから。

短距離走代表的な種目である100m走、優勝するのは基本的に見た目にも筋肉量の多い選手です。

日本人選手もだんだんそこに向かってきています。

 

筋肉を増やす、体重を増やすということへのこういったネガティブイメージについてもきちんとどこかで払拭することが必要になってくると思います。

個人的には漫画の世界はムキムキになって欲しくないですけど(笑)

小さかったり、細いのに強いのは漫画やアニメの主人公が特別だから、で良いと思います。

 

まとめ的な何か

運動のパフォーマンスと体重の関係は非常に重要です。

ただ、体重はあくまで目安です。

同じ70㎏でも体脂肪率、筋肉の量が異なれば、体のキレも大きく異なります。

体を動かしてみての感覚的な部分、競技として数値化できる部分でどれだけの違いがでるのかという点について検証してみる必要があります。

 

僕は高校時代の体重をベストだと信じこんで永らく維持していましたが、壁にぶつかった際に、「こうなったら体重も増らしてみるしかない」と割り切って5㎏ほど体重を増やしたら、むしろスピードが速くなってパフォーマンス自体が大きく向上するということがありました。

その時はパフォーマンスが上がった嬉しさよりも、「もっと早く現状に満足せずに大きく試行錯誤しておけばよかった」と後悔したのを覚えています。

 

失敗した、パフォーマンスが下がったとしてもそれは学びとして、自分にとって現状ではその体重は合わないということが発見できる行為なのでプラスにしかなりません。

現状を維持するだけに満足した時点で僕はプロアスリートには向いていなかったのでしょう。

ベスト体重は筋肉量や年齢と共に変わるものです。

常に自分の可能性に挑戦する人が良いパフォーマンスを出せるのだと思います。