肉より魚が優れている点
健康的な食事というと、なぜか肉はそこから外れがちです。
一方の魚は健康的な食材に分類されるのではないでしょうか?
こういったたんぱく質の摂取源としては重要な両食材で、どうしてこのように印象が異なるのかを魚の優れている点などから考えていきたいと思います。
魚はビタミンDが多い
魚に多いビタミンDですが、肉類にはあまり含まれていないという傾向があります。
ビタミンDはカルシウムと共に骨の健康に深く関わるので、重要です。
このビタミンDには強力な支持者とも言える人たちがついています。
これはビタミンDには免疫力を高め、不妊などの効果が期待されている為です。
このため、「ビタミンD」で検索をかけるとあらゆる病気や症状に効果があるのではないかというくらい情報が出てきますし、「ビタミンD ブログ」と検索すると更に今流行している病気などに効果があるのではないかという文言も出ると思います。
これだけの人がビタミンDに救いを求めているし、様々な困りごとに対し、ビタミンDを試しているということでもあります。
それだけ期待される栄養素ということも言えますね。
だた、個人的な意見ですが、日光浴をするとビタミンDは体内で合成されます。
食べものからそれなりに摂取すれば欠乏することはほとんどないので、そこまで積極的に摂取せずとも健康的な問題はないと思いますし、脂溶性ビタミンであるビタミンDは過剰摂取による健康被害も起こります。
何事も適量に抑えておきたくのが最も無難だと思います。
脂質の性質が異なる
肉類の油と言えば飽和脂肪酸です。
魚は付保応和脂肪酸ですね。
脂質は摂取するバランスが重要なのですが、飽和脂肪酸は肉類を始め、様々な加工品に使用されているため、基本的に過剰に摂取しやすくなっています。
飽和脂肪酸の過剰な摂取は動脈硬化をはじめ、様々な生活習慣病の原因となるため
肉=飽和脂肪酸=健康的でないという構図が出来上がってしまいます。
魚の不飽和脂肪酸は飽和脂肪酸に比べると摂取しにくく、更に熱などに弱いという点から飽和脂肪酸のようには摂取できないのが特徴的です。
更に不飽和脂肪酸はDHAやEPAのように血管の状態を良くする働きがあります。
俗にいうさらさら血液というやつです。
こういった含まれる脂質の特徴から、肉よりも魚という考え方になります。
実際の摂取量は?
では、魚の方が健康的ということであれば、みんな積極的に魚を食べているのだろうと思いきや、肉の方が食べる機会が多くなっています。
単純に若い人では肉の方が好みである場合が多いです。
僕も若い頃は夕飯が肉だと嬉しくて、魚だと少しがっかりするような学生時代を過ごしていました。
現在では肉も魚も同じように好きですが、では食卓に魚の登場する機会が増えたかというと、そんなことはありません・・・
嗜好的には魚も好きになったけれど、同じ重量あたりの価格で見ると圧倒的に魚は高いためです。
たまに特売で安い時はありますし、そういう時は魚を積極的に購入しますが、普段は肉の方が断然安いですよね・・こういった経済的な事情で体に良いのは分かってるけれど、今日も肉料理という家庭も一定数以上いるのではないでしょうか?
特に最近は若者の貧困化などと言われ、お給料の良い仕事がどんどん少なくなっていますから、嗜好も相まって、なかなか魚に手が伸びないということも多いと思います。
このように健康的であることがすべてに優先するわけではないというのは興味深いところです。
有名なサッカー選手(クリスティアーノロナウドもそう)になると、毎日1回は魚を食べる機会を設けています。
たんぱく源でありながら肉とは異なる栄養を持っているという点で、どちらか一方ではなく、バランスを重視しています。
お金があると最終的にはそういうところに行きつくのでしょうが、そこまで行ける人が少ないという印象です。
まとめ
- 肉と魚は同じたんぱく質の供給源だけど、含まれる栄養が異なる。
- 脂質の特徴から肉よりも魚の方が健康的というイメージになるのはある程度正しい。
- でも、魚は肉よりも高価である傾向があるので、何だかんだで肉を食べがち
今回の内容は以上のようになっています。
そして肉類を食べる事が増え、更に脂質のバランスが崩れる・・・までがセットです。
外食店を見ると魚料理を出す店よりも肉を出す店の方が圧倒的に多いですが、食材コストが安いという事、嗜好的に肉の方がお客を集めやすいというのはこういったところからも推測できるものとなっています。
魚は食べられる機会や余裕がある時には食べておくと良い、という感じですね。