ダイエットを繰り返す人は失敗経験を重ねている
栄養士の観点で言うとダイエットは正しい生活習慣を身に付けるためのもので、生涯的に継続してもらうべき内容になっています。
ところが、一般的なダイエットとは、一時的に食事や運動で無理をして目標体重を目指し、その後の継続性については考慮されていないケースがほとんどです。
その結果として、厳しい制限に耐えかねて挫折してしまう人、せっかく目標とする体重に達したにも関わらず、リバウンドしてしまうというのが、現状のダイエットの問題点です。
つまり、多くのダイエット経験者が最終的には失敗という形になって終わっているのです。
何故失敗してしまうのか、防止する方法はあるのかという点について書いていきます。
ダイエットが失敗に終わる原因
どうして多くのダイエットが失敗に終わってしまうのでしょうか?
これは簡単で、
- 食事や運動に厳しい目標が課せられている為、継続が困難
- 一時的に目標体重を達成した場合には、その後元の生活に戻ることでのリバウンド
この2点に集約されます。
ダイエットは生活習慣にできるもので
栄養士から見たダイエットは正しい生活習慣を身に付けるためのもの、という書き出しをしました。
これは、体重うんぬんではなく、ずっと続けられるものでないとここまでに書いてきたように意味がないためです。
生活習慣にするために重要なのは
- 毎日続けることが困難でない
- 生活習慣の中に組み込める内容
こういった点を満たすものが好ましいです。
例えば、厳しい食事制限は続けることが難しく、健康的でもないので、ちょっとした制限やルールを守り続ける。
運動も同様に毎日30分のジョギングなどは、時間も取られるし、天候にも左右されるので、継続が困難ですが、毎日お風呂の前にテレビを見ながら10分程度部屋でできる運動(腕立てやスクワットが場所も取らずにおススメ)を行うなど、習慣化しやすいものを取り入れていくことが大切です。
大げさでもなんでもなく、10分の運動が厳しければ5分にしても良いです。
10分の運動ができずに失敗経験を重ねるよりも、5分の運動であれば続けられるという成果王体験を積み重ねていくことの方が余程大切です。
失敗が続くと人は挫折します。
せっかくのダイエットが途中で頓挫してしまうのは勿体ない限りです。
大きな成功の前に小さい成功を積み重ねていく体験をしていきましょう。
その他アイデアとして
成功と失敗を分けて考える際に、体重計に乗らないというのも一つの方法です。
体重は当日摂取した水分、かいた汗の量など、ちょっとしたことでの影響が出ます。
つまりは、食事や運動以外の要素が入り込む余地が多すぎるのです。
このため、せっかく努力しているのに前日よりも体重が増えている・・・なんてことはザラにあります。
これを失敗と捉えてしまうと、上手くいくはずのダイエットですら頓挫するきっかけになってしまうこともあるので、体重計に乗らず、姿見などの大きな鏡で、自分の納得するスタイルに近づいているかどうかに専念する方が良いことも少なくありません。
こういった様々な要素からダイエットは
継続は力なりをまさに地で行くものだという事が分かります。
がんばるのも大事ですが、余り頑張らなくても続けられる範囲を見定めることも重要だと言えます。