太る事に関してどこまで問題視するか

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肥満男性

現代の肥満についてどの程度問題とするか

昔に比べると太りやすい世の中になっています。

食事面では

昔は食べ物自体に困ることもあり、食べ物が手軽に手に入るようになってからはまだ100年と経っていません。

食事や間食の内容としてもカロリーの高い脂質は少なめの食生活を送っていましたが、食事の欧米化と言われるように、肉や脂(バターなど)を大量に摂取するようになり、高カロリーのお菓子も手軽に食べられるようになりました。

最近ではむしろ手軽に手に入るものの方が高カロリーという風潮すらあります。(ファーストフードなど)

運動面では

運動というとスポーツをイメージしてしまいがちなので、現実的には活動量という言葉の方が合っているかもしれません。

家電製品の質が上がり、様々な家事が簡略化されています。

掃除、洗濯、調理など

掃除はほうきとちりとりで行っていましたが、その後掃除機で行うものとなり、更にその掃除機すらルンバに代表される自動で行ってくれる形へと進化しています。

すべて人力で行っていたものが、人の力が不要になってきています。

こうなると無意識に生活の中で体を動かす機会が少なくなるので、消費するカロリーが少なくなります。

更に、最近は、夏は温暖化による熱中症対策、季節を問わないものには感染症対策、このように家から出ないことが推奨される場面も増え、しかも、テレワークなど、そういった環境でも仕事ができるような整備も進んでいるので、通勤・通学という部分のエネルギー消費すら失われていくでしょう。

体重やBMIだけで判断するのは危険かも

では、こういった太りやすい環境下でも、「BMI25以上だから」などの画一的な基準で対応して良いのかというのが、個人的に考えている点です。

 

厚生労働省などで出している基準としての1日分摂取カロリー(エネルギー)は実際には便利になった世の中であっても減っていません。

むしろ健康維持のために運動をする努力をしつつ、ある程度のカロリー摂取を行うように、ということを言っています。

 

ここが難しい部分で、体を動かさずに過ごせるように便利になる一方の生活の中で、運動をする時間を作り、尚且つそれを習慣化させるというのは、非常に困難なミッションと言わざるを得ません。

それをみんなに要求するというのはなかなかにハードルの高い注文を突き付けられていると言えます。

 

それでも太ることは悪か

では、そんな便利になる世の中で、活動量が減ることは必然とも言えるのに、太ること自体を悪だと言い切るのは問題もあると思います。

 

BMI30程度でも、数年安定していて、血液検査などで何の異常もないのに急いで痩せてもらう理由があるとは個人的に思いません。

 

そもそも太ることを防ぐことは、「病気にならないため」「健康でいるため」が最大の目的だったはずです。

 

肥満を原因として病気になる要素が見つからないのであれば、その人にとってその体重は問題の無い体重と考えることもできるわけです。

 

このゴールや目的を見失って体重という数字にだけ縛られ過ぎてしまうと、他の問題を引き起こすこともあり得るので、何を目的に痩せるのかがはっきりしない状況では無理に痩せる必要がない可能性も検討するべきだと考えています。

 

もちろん年齢を重ねたりすれば、同じ食事や生活習慣を継続していても、体に変化が見られることは少なくありませんから、継続的に何らかの検査などを受けて欲しい所ではありますが、これは体重が標準であろうがなかろうが関係なく行うことが望ましく、体重は関係ないないとも考えることができます。

つまり、これだけ生活が多様化したのだから、一般的な基準に縛られ過ぎず、幅のある考え方をしていくことが大事だということです。

 

実はその人にとってはBMI27(一例)くらいがベストであるのではないか?

 

こういった基準に縛られない仮設を立てて検討できるくらいには思考の柔軟さが必要になってきているように思います。

 

実際BMI自体、穴のある基準です。

筋肉は脂肪より重いので、筋肉量が増えると、体脂肪が減っても体重は増え、BMIは増える傾向があります。

このため、多くのアスリートをBMIで判定すると太り過ぎという判定になってしまいます。

こういった場合には体脂肪率などを加味して体重やBMIだけでなく多方向から見てみる必要があります。

 

ただ、過体重であるというだけで、痩せる対応をする時代ではなくなってきていると言えます。

 

本来の目的である健康を達成しているにも関わらず、体重だけは多いからと無理に痩せた結果が必ずしも良いものになるとも限りませんし。

 

職場内でも意見の共有は困難

ただし、こういったBMIのような数字は基準を重んじる人にとっては拠り所になるので、今でも非常に重視する人も少なくありません。

 

実際に僕の経験した中では

他職種から「○○さんが太っているのに食事量は調整されていないが、食事の量は減らすべきではないか」

これが良くある質問です。

 

質問どころか攻撃的に来る場合もあります。

要するに、「自分の担当する人は皆標準体重であり、健康であるべきだ」という基準範囲であることを重んじる考え方です。

施設という器で生活する、悪く言ってしまえば「3食とも管理されているのだから、すべてがコントロールされているべき」という考え方で、これはこれで昔からある考え方です。

 

ただ、こういった場合の太りすぎはあくまでBMIや標準体重で見た場合などの限定的な条件である場合が多く、何らかの疾病があって医師から診断をされているわけではないことがほとんどです。

実際に医師の診断があれば、ほとんどの施設で対応が行われますし、僕もそういった場合の対応を断ったことはありません。

 

これは凄い勢いで世の中の状況が変わっているので、考え方についてもそれぞれで異なる面は必ずあるという話の例で、どちらが正しいかを言い合うのではなく、「自分の施設(職場)では、どういった考え方にするのかを話し合っておくということが大切だと思います(これはこれで大変なのですが)」

 

多様化の進む世の中で、理想とする体型や健康状態もそれぞれ異なってくるのかもしれません。