給食に寄せられる希望や意見

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給食

給食に対する希望や意見も参考に

給食を提供していると、様々な意見が挙げられてきます。

今回はその中から記憶にあるものや、その後の参考にしたものなどを紹介していきます。

 

①カレーや麺類は水曜が良い

これは単一給食で、毎日一種類の献立のみ提供される施設ならではの意見となっています。

 

単一給食を分かりやすくいうと学校給食になります。

みんなで決められた献立を食べる。

食材費の無駄がないなどのメリットが大きく、今でも多くの施設や学校では単一給食を行っているところが多いです。

 

さて、どうしてカレーや麺類は水曜日が良いという意見が来たのかというと、土日に食べる可能性が高いからです。

 

この意見を反映する前には施設関係者などにもアンケートを取ってみました。

 

結果的に麺類は焼きそばやカップ麺なども含めると、週末の昼などを手軽に済ませるのにかなりの人が食べていたり、カレーはレトルトだけでなく、敢えて週末に作るという家庭も多くありました。

 

特にカレーと麺類は人気のメニューでもありますから、週末は好きなものを食べたい(食べさせたい)という気分的な要素もあるのだと思います。

 

もちろんこの内容は地域や年齢差があると思うので、実施する前に少し「週末何を食べることが多いか」くらいのアンケートを取ってから行うと良いと思います。

 

とりあえず僕はこの結果を見てから、週の真ん中水曜日にカレーや麺類を持ってくることが増えました。

 

これなら土日に食べてもインターバルが入るので、「またか・・」という気分にはなりにくいと思います。

せっかくの人気メニューですから、楽しく食べられるのが一番ですね。

 

ちなみにうちの実家は週末の昼に焼きそばがやたら出てきました(笑)

  

②おでんはおかずにならない

主菜におでんを出した時の意見です。

たしかにおでんに合うのは白米よりも日本酒かな・・・

 

これに類似したものに

お好み焼き(たこ焼き)は主食か?主菜か?問題もあります。

大阪ではお好み焼き定食もありますが、関東では単品の感覚になっているので、この辺りの感覚的な部分は難しいですね。

 

ちなみに僕は

  • おでんの時は混ぜご飯など主食単品でも食べられる形
  • お好み焼きは主食的に扱い、副菜をいつもより一品多くしてバランスを取る

こういった形を今は取っていますが、これは正解のない問題なので、いずれ考え方が変わるかもしれません。

 

③カレーのルーは○○(メーカー名)が良い

給食のカレーもカレールーで作ることが多いです(こだわりの手作りをしているところもある)

家の味に近い方が好ましいのか、メーカー指定してくる人もいました。

 

実はお恥ずかしながら、この頃はカレールーに特にこだわりがなくて、前任者から引き継いだものをそのまま行うだけという状態でした。

 

これをきっかけに様々なメーカーのものを実際に試してみて、自分の納得のいくもの(味・価格)を選んで出すようにしました。

 

この希望をくれた人の意図するメーカーではなかったのですが、「厨房はこういった意図で今のカレールーを使用しているんですよ」と説明のつくようになったのは良かったと思います。

 

ハヤシライスは業務用のものがないけれど完熟トマトのハヤシルーを使っています。

これは美味しい。

 

厨房業務にも変化を

今回の内容のように、給食も変化してくものです。

厨房業務は毎日の繰り返しの業務のように感じられます。

でも、少しずつ積み重ねて内容などを良くすることができます。

 

食べる人も毎日コンディションが同じわけではありませんし、味覚や嗜好も少しずつ変化します。

こういった部分に敏感になることで、自分の仕事の責任、やりがいについて考えることは案外大切です。

 

厨房にはドラマがあります。

例えば僕が若い頃、他の職場でやらかした失敗談はいくつもあります。

 

頭から油を被ってしまったり、包丁で大けがをしたり・・・

お客さんから怒られたりなんていうのもありました。

そういった成功も失敗も含めて人は成長していくのでしょう。

 

回りの声に耳を傾けるのもこういった変化に取り組むきっかけになり得ます。

「面倒だ」と思わずに周囲の声を聴いてみるのも良いと思います

聞き過ぎるとダメなこともあるのですが、それはまたどこかで