食事は栄養補給と娯楽化の二極化真っ最中
食事と言えば、その目的が昔は不足してしまう栄養の摂取となっていました。
その後家族団らんという言葉と共に、楽しみやふれあいの時間としての価値観を持つようになりました。
更に、調理方法の進歩と共に、美食と言われるような贅沢な料理を味わうという目的も新たに生まれてします。
個人的に面白いと感じるのは、これだけ食事にも目的がある世の中になっても、その極端な部分を追い求める人がそれなりにいるという点です。
例えば、
- 健康のために食事の楽しみを削ってまで、味気ないものを食べ続ける
- 健康度外視でとにかく美味しい食事を求める
こういった全く正反対の考えを持つ人が大勢います。
もちろんどちらが正しいという問題ではないのですが、食事という同じ行為の中に、これだけの価値観の違いが見られるというのも面白いと思っています。
ちなみに僕は中間とりやや質素、健康的な食事よりという感じと自己評価
この背景には価値観の他に、金銭的余裕の有無などが関わってきていることも否定できないのが悲しいところです。
でも、お金があれば美食の限りを尽くすかというと、そうでもないという人も多いのではないでしょうか。
また、僕のような生活をしている人でも、たまには贅沢をして・・という人もまた多いでしょう。
こういった変化を楽しむことも食事に与えられた幅となります。
二極化の進む理由
冒頭でも触れていますが、健康的な食事の優先度がどの程度か、あるいは美味しさ・質の高さをどの程度優先するかという問題を極端にした話になります。
- 健康志向の高まりを敏感に捉える層
- 食事を生活の楽しみとして重きを置いている層
ゼロか100かという話ではありませんが、個人の嗜好的におちらに重点を置いているかという変化やニーズに時代が合わせてきているという印象もあります。
こういった変化は外食産業にも表れていて
- 健康的な定食メニューを売りにするお店
- 特にかく良い素材、美味しさを追求したお店
こういった面でも多様性をもたらしています。
日本料理の可能性
そんな二極化の中で
美味しさを追求すると不健康な食事になるのではないか?
という不安があります。
実際に美味しさを追求した料理は高カロリーになりがちな傾向があります。
テレビで紹介される料理の多くは「カロリー高いな」と僕もい感じることが多いです。
ただ、和食に関しては高級なものが高カロリーになりにくい面があります。
和食は高級になるほど素材の味を生かした料理になります。
余計な味付けなどが不必要という価値観です。
このため、揚げ物以外ではそれほど余計な油を加えることもなく、カロリーも控えめになります。
特に副菜類については野菜などをメインにするものも多く、ドレッシングではなく、酢などを利用して食べることから、かなり低カロリーなものとなります。
食べすぎは厳禁ですが、それなりの量であれば、高級な日本食はヘルシーだという事ができます。
このため、二極化している食生活の極端と思われる両方のニーズすらも満たすことができます。
ただ、その食事を毎日行うほど財布に体力がある人は少ないでしょう・・・・
インスタ映えは新たな価値観?
食事にあまりお金はかけられない場合の新たな価値観としてインスタ映えがあるように思います。
高級店に行けば、普通に出てくる料理を撮影するだけでもインスタ映えするでしょう。
つまり、「お金をかけずにインスタ映えする」が省略されたものが「インスタ映え」だと思います。
僕よりも若い世代の人たちは合理的に色んな事に取り組むことができます。
そういった人たちが、食事のバランスや金銭の有無に(それほど)捕らわれずに食事を楽しむために作り出した新しい価値観かもしれません。
それに置いて行かれた僕は質素に過ごしていきます(笑)