体調不良の時には素直に休むことが何よりも大切
先日友人ら「風邪をひいたので毎週行っているフットサルを休む」という連絡が来ました。
まぁ、風邪なら仕方ないという具合に返事をしたのですが、それから二日後、再びのその友人から連絡が
「今日サッカーしたら悪質なファールを受けて肩を脱臼したので、次回のフットサルも休みでお願いします。手術は何とかしなくて良いみたいです。」
これを見た時の最初の感想は単純に
「風邪は!?」
でした。
落ち着いて考えれば、風邪が少し良くなったから体動かしたくてサッカーに出かけたんだろうと分かるのですが、体調不良で無理をした結果がケガでは泣きっ面に蜂という以外にないでしょう。
一応慰めの言葉をかけておきましたが、これって案外他人ごとではなかったりします。
僕も現在アキレス腱炎とやらで、左足アキレス腱周辺がポッコリ膨れています。
朝起きた時などはきっちり固まっているので痛いし、可動域が狭い。
では、運動を休んでいるかというと・・・当然休んでいないわけです。
学生時代なら休んだかもしれませんが、社会人にもなると1日運動できる日を逃すと次にきっちり体を動かせる機会が来るのに数日から数週間空くことがザラにあります。
学生なら部活動やらなんやら運動をやりすぎなくらいなので、ケガをしたのを言い訳にして休むことは良い選択肢ですらありますが、この辺りの事情の違いは仕方のないところです。
そして、万全ではない体を引きずって戦場に赴くわけです。
深く考えなくても、普段よりパフォーマンスは下がり、ケガもしやすくなっていることは明白です。
この万全ではないのに無理をしてケガをしたり、悪化させるのは年齢問わずでしょう。
では、どうして僕やこの友人のような人種は無理をしてまで運動をしてしまうのでしょうか。
最大の理由は
「楽しいから」です。
体を動かすのが楽しい、フットサルが楽しい、サッカーも楽しい
そして体を動かせないのはつまらない、ストレスを感じる
このため、無理を承知で体を動かします。
もはや中毒とも言えます。
そしてもう一つの理由として
「不安になるから」
というものがあります。
体を動かしていない間に、今まで簡単にできていたことができなくなるかもしれない。筋力が落ちるかもしれない。
社会人になってからは体の衰えを怖がるようになり
学生時代には休んでいる間に回りに差をつけられることを怖がっていました。
でも、実際にはこういった恐れが実は過剰なものであることが多いことも承知の上です。
大けがをしてしまい、治っても元のプレーはできないというものは別ですが、しばらく休めば治る程度のケガなら、差をつけられることはあまりないし、休んでいる間に得るものもあります。
結局、こういった言い訳をいくつも用意して、「楽しい運動をする」という目的を達成しているだけとも言えます。
やはり中毒。
ケガをしてもやりたい時の注意点
ケガや体調不良時には休むべきです。
自分のプレーに納得できるわけもないし、回復も遅れる。
でも休みたくない
では、どう折り合いをつけることが可能でしょうか?
僕の場合は頻度や強度で調整をします。
フットサルを週に3回していたとすれば1回に限定する、目的は状態の維持
参加する場面でも強度が高すぎるものは避けます。
①基礎練習だけ参加させてもらう
②いくつか顔見知りのチームがあれば、フィジカルコンタクトの少ない傾向、あるいは平均年齢が高めであまりガツガツしていないチームに参加させてもらうなど
基本的に向こうは参加者が増えて嬉しい、こちらは練習に参加できてうれしい、という関係が望ましいです。
そして運動前後は入念に体の状態をチェック、帰宅後には全身のストレッチなど、体を動かして満足するのではなくて、回復を早めることも同時に行わなければ意味がありません。
さて、今回の友人は毎年のように
風邪で体調を崩す→無理をしてスポーツをしてケガをする
このスパイラルを繰り返しています。
この友人は何らかの理由で調子が悪かったとしても高いレベルでプレーすることを望みます。
理由は確認したことはありませんが、
レベルの高い方が楽しいなどがあるのでしょう。
これがちょっとした無理をケガにつなげる要因にもなっています。
更に僕が気付いている事があり
彼は今回「相手にケガをさせられた」と言っていますが、体調が万全ならちょっとやそっとの悪質なタックルで大きめのケガをさせられるような質のプレーヤーではありません。
無理をした結果として、いつもなら問題なく回避できる場面でケガをしてしまったということになります。
これなら、しっかりとケガを治してからプレーすれば良かった
この後悔は恐らくこれまでにも多くの人がしてきたし、今後も多くの人たちを悩ませるでしょう。
楽しい、続けていないと不安
こういった気持ちと上手く折り合いをつけて、できるところで体を動かす。
ちょっとした我慢で、スポーツを楽しむ時間を増やしていきましょう。