サプリメントが体に害を与えることもある?
サプリメントはかなり手軽に摂取できるので、「疲れてきたな」という時などに飲む、栄養ドリンク的な位置づけになってきていると感じます。
そんなサプリメントが体に悪い影響を与えるという事はないのでしょうか?
今回はこの部分について簡単に説明していきます。
サプリメントで起こる健康被害
サプリメントは基本的に栄養を補給することが目的のものなので、比較的安全性は高くなっています。
概ねビタミン、ミネラルなどの食品成分のサプリメントは用法・用量を守って摂取する分には問題ありません。
脂溶性ビタミンである、ビタミンA、D、E、Kについては過剰な摂取は肝臓に負担をかけるなど過剰摂取によるリスクがあるので、サプリメントで重複して摂取することがないように注意する必要があります。
問題は元々食品成分ではないものの摂取です。
○○の葉、などの通常は食品から摂取されない、あるいは食品として摂取しないものについては体に入れても大丈夫なのかどうかなど確認をする必要があります。
安全性を調べるために
国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所というHPでこういったサプリメントなどの安全性に関するニュースは日々更新されていますので、興味のある方は参考にしてみてください。
そのHPの右下に素材ごと検索できるサービスがあります。
ここに気になるサプリメントの主な成分調べれば人に対する有効性などの情報が出てきますので、こちらはサプリメント購入前に確認することをお勧めします。
ただ、市販されているサプリメントの成分のほとんどが、「人での有効性が確認されていない」となっているので、衝撃を受けるかもしれません。
売られている食品成分以外のサプリメントはほぼ「効果があるかも」くらいのレベルで販売されているのが実情です・・・・
CMなどで、効果があった(ある)といくらグラフにしても体験談を語っても、試した人の分母が大きくないといけないし、効果も一定以上に出なければいけませんが、そこまで大きな研究もせずに販売にこぎつけている物ばかりです。
僕も最初このサイトで色々調べた時には、「すごく昔からある、いかにも効果がありそうなものすら、その効果がまだ実証されてなかった!」とショックを受けたのを覚えています。
調べようがないものに「不純物」がある
日本ではあまり報告されていませんが、サプリメントによる健康被害はそこそこ海外では報告されていて、本来含まれるはずではなかった成分が入ってしまったり、質の悪いものを使用した結果製品に不純物が混入し、それが健康被害につながってしまったということがあります。
これらは意図せずに含まれているので、製品表示には記載されず、製品自体を分析しないと発見することができません。
このため、自己防衛が非常に難しいものでもあります。
こういった場合には変なものが混ざっていないかを検査済みであることを示しているものを選ぶというのが一つの手段になります。
それには製品の安全性を保障してくれる何かが必要です。
アメリカではサプリメントの販売にFDAが関わっています。
FDAは日本の厚生労働省に近い組織です。
そしてサプリメントはFDAが許可した工場で生産されたものしか流通させることができません。
更に、FDAは流通されている商品を抜き打ちで検査し、何か問題があれば発売を注意・禁止にするなどの処置を行うこともあるため、アメリカのサプリメントは安全性が高いと言われます。
日本では
- サプリメント協会が安全・安心マーク
- 日本健康・栄養食品協会がJHFAマーク
という様なものを作り安全性をそれぞれ確認したものについてマークを付けていますので参考にしてみても良いと思います。
国が認めたものについては特保の飲料や食品がそれに当たるので、サプリメントでなく、こういった健康食品や飲料を使用してみるのも方法と言えます。