運動前の食事は重要
運動する前の食事はパフォーマンスそのものに影響します。
特に試合など、本番前の食事については選択に失敗すると、コンディションが悪くなり、パフォーマンスが発揮できない状況になり兼ねません。
今日は運動前の食事について簡単に書いていきます。
できれば前日から油の多い食事は避ける
前日の夕食からは揚げ物など、油の多い食事は避けます。
油の多い食事は消化吸収にも時間がかかり、胃腸への負担もさっぱりしたものに比べるとかなり大きくなります。
若いうちは前の日の食事が響かない方もいますが、年齢を重ねると体を重く感じることなどに直結するので、できれば前の日から気にしたいところです。
※合宿など毎日ハードなトレーニングを行い、必要なエネルギーを摂取するために油の多いものを食べる必要があると判断される場合は例外になります。
当日は更に油を控える
油の多いものは消化吸収に時間がかかります。
そして人の体は消化吸収時には胃腸に血液を集めて、優先的に消化吸収を行うので、このタイミングで運動をすると、十分なパフォーマンスが発揮できないという事になります。
できれば運動の2~3時間前までに消化の良いものを食べて本番を迎えたいところです。
実際に世界有数のサッカーチームは運動前にみんなで集まって、ソースのかからないタイプ(ソースは油を多く使用するものが多い)のスパゲッティを食べて試合に臨むというところがあります。
運動後は素早く栄養摂取
運動前には、パフォーマンスを考慮した食事をしていますが、運動後は疲労などを回復するための食事が必要になります。
回復の為の食事は運動後の摂取が早ければ早いほど良いことが分かっています。
ラグビーの試合などでロッカールームに食べるものが並んでいて、試合後にみんなでそれを食べているシーンを見たことのある方もいると思います(ラグビーはハーフタイムでも置いてある)。
この理由として、ラグビーが消耗の激しいスポーツであること、次の試合までに回復する重要性の高さを認識している事があります。
日本の部活動などでもこれを認識するところが少しずつ増えてきていて、活動終了後にすぐお弁当を食べるようにするところなども見かけるようになってきました。
特に遠くから通っている場合には運動から帰宅しての食事まで数時間あることも多く、運動後の栄養摂取は課題として扱っているチームも少なくありません。
このように運動前には運動時のパフォーマンスを考慮してそれなりの量で油を控える食事が大切で、運動後については、回復のために、とにかく早く何かを食べる事が大切です。
手軽に食べられるフルーツ、水で割るだけのプロテインはこういった場面で重宝します。
運動前に脂っこいものを食べると・・
運動前に脂っこいものを食べるとどうなるでしょうか?
- 体が重く感じる
- 実際にダッシュを繰り返すといつもより早く疲れる
こういった辺りが顕著になります。
体が重いのは消化しきれていない、あるいは消化吸収の為、血液が内臓器官に集中してしまっている状態で運動していることが考えられます。
いつもより早く疲れるのも同様です。
食べものにあまり興味がないと、こういった体の不調を「今日は調子が悪い」で片づけてしまいますが、実際に食事を意識すれば、「さっき食べたアレが良くなかったかも」など、自分の体が何をどのタイミングで食べた時の調子が悪くなるのかデータ収集できるようになるので、こういった意識をもつころは非常に大切です。