運動できない状態が続くと人は体を動かしたくなる?
2020年春に感染症拡大防止の観点から、日本でも緊急事態宣言が出され、不要不急の外出が控えることになりました。
その間、自宅待機をする人の割合は非常に多くなっていましたが、ジョギングやウォーキングなどについては可能であると判断されると、皆こぞって外へ運動をしに出掛けました。
実際に僕も多摩川のサイクリングコースなどに出かけてみましたが、余りの人の多さにびっくりして早々に退散したりしました(笑)
ここの運動をしに外へ出た人たちの中には普段体を動かすことを嫌う人なども大勢いました。
普段どんなに周囲に「体を動かした方が良いよ」と言われても頑なに動かない人までもが運動に出かけた背景にはどんなものがあるのでしょうか?
理由その1 ストレス発散
家にいるとリラックスできるように思いますが、「出てはいけない」となると話は別です。
家から出られないというのは意外とストレスであり、出かけるために運動という選択肢を利用した方も多いでしょう。
普段休日は家で一日ゴロゴロしている時には、家で過ごすという選択を自分でしているのでストレスはありませんが、家にいることを強制される、選択肢を失くされてしまうというのは思いの他ストレスが大きいということはこの間僕も強く実感したところです。
子どもがいる家庭ではエネルギーを持て余した子供はが朝から大暴れということもあり、お互いのストレスとエネルギーの発散のために運動をしに外に出るという方もいたと思います。
理由その2 太る実感
会社に通勤せずにテレワークで仕事をする人も思いのほか多くいました。
通勤のちょっとしたエネルギー消費すら無くなると、何となく本能的に不安を感じるのか、普段は運動をしないサラリーマンの方も大勢マラソンコースを走っている姿が見られました。
食べる量は増えているわけではないけれど、運動量が減るので、お腹周りの余裕などは分かりやすく実感できるくらいに増えます。
僕も自粛期間中に運動していたにもかかわらず2㎏ほど体重が増えましたし、その数字以上に体が重く感じられました。
家にずっといるからこそ、無意識に自分の体と向き合う時間が増えているという事もあると思います。
体を動かしたいという希望はこんなところにも
ニンテンドーswitchのソフトである「リングフィットアドベンチャー」これはゲームを進めるために体を動かす必要があるもので、少しプレイするとかなりの汗をかくと評判です。
我が家でこれを購入しようとした際にはどこも売り切れ(元々人気で品薄ではあった)で、ネットで見つかったとしても定価の倍の値段だったりと、そのニーズが高まっていることが数字化されているかのようでした。
これらから考えられる運動したくない理由
では、これらの条件を鑑みて、普段運動を勧められてもできない人達がどのような心境で運動を始められないのかを想像してみると
- 仕事などで余裕が無い
- 自分から運動することを選択していない
- 自分の体の変化に気が付きにくい
余裕が無いから、体を動かしたくないし、体重増加などの変化にも気が付きにくい
そして、周囲からいくら言われても自分から積極的に判断していないので、実施できない、あるいは継続ができない。
こう考えるとしっくりときます。
栄養相談などでも、運動の必要性を説明したりしますが、やはり本当に大事なのはこういった本人の意識を変えることで本人から運動すると選択してもらう事だと再確認させられる結果とも言えます。