初めての料理はレシピ通りに作る
料理の本やインターネットで簡単に様々なレシピを見つけることができるようになりました。
そんなレシピですが、
- 材料は何が入るのか?
- どんな手順で調理を行えば良いのか
この2点については非常に参考にしながら見ると思います。
一方で調味料については何を入れれば良いのかは参考にすると思いますが、作っている最中に
「これは醤油をもう少し足した方が良さそう」
などと出来上がりをイメージしてついついレシピとは違う分量を入れてしまったという経験は良くあるのではないでしょうか?
ちなみに僕もやってしまいがちです。
どうしてこういったことが起こってしまうのかというと
調味料同士の組み合わせは調理経験があれば何となくイメージできてしまうので、自分の好みに合うように仕上げたくなってしまうというところだと自分で解釈しています。
ですが、初めて作る料理であれば基本的にはレシピ通りの分量で作ってみることが大切です。
レシピ通りに作る理由
では、どうしてレシピ通りの分量で作ってみる必要があるのでしょうか?
基本的に料理の本や大手のインターネットサイトに載っているレシピについては、それなりに有名な方が監修していたり、多くの人が関わって作成しています。
つまり、僕一人の意見でどうこうするよりも美味しい確率が高くなります。
そして個人の好みだけで作るよりも万人に対して美味しいという可能性も高くなります。
更に、今まで感覚で作っていた時には分からなかったような発見をすることもできます。
人間どうしても自分の慣れ親しんだ味に近づけてしまいます。
そうなるとせっかく新しいレシピを見ているのに、新しい味に挑戦できていないという不思議な現象が起こってしまいます。
そして、そのレシピには作った人の意図があります。
いきなり自分好みにするよりも、作った人が何を考えてその材料をその分量で入れたのかを感じることも料理のお面白さのひとつになります。
料理が苦手な人ほどレシピ通りに作っていない
意外に思われるかもしれませんが、料理が苦手だという人ほどレシピ通りに料理を作ることをしていません。
なぜかいきなり自分好みの調味料の分量にしてしまう、レシピは参考程度にしか見ないという傾向があります。
レシピ通りに作れば、味付けなどの問題は基本的に起こりません。
そうであるにも関わらず、レシピを見ても上手くいかないというのはつまりレシピ通りに作っていないということになります。
料理の道も守破離
料理に関しても守破離の考え方に沿うのが大切です。
この守破離とは下記のように守から始めり離に向けていく流れになります。
守→決められた型や教えを守り、それを繰り返して基礎を身に着ける
破→守で身に着けた基礎を生かしながら、少しずつその型に自分なりの工夫を加えていく
離→型やオリジナルから離れて自分独自の形を作り上げていく
簡単にするとこのようなものです。
元は千利休の言葉らしいです。
料理もまずはレシピ通りに作り、基本の形をマスターするところをスタートし、少しずつ自分なりの工夫を行いながら、最終的に自分なりのその料理の完成形に近づけていきます。
ここまでの話を見て分かるのは「守」を飛ばしてしまっていることです。
基礎を疎かにしては何事も上手くいかないという点では料理も人生も同じという事ができます。
まずは基本のレシピを大切にする思いを失わないようにしたいところです。