運動をする人は多めのエネルギーや栄養を必要とする
運動を生業としているアスリートや、毎日のように部活・クラブ活動で何時間も練習を行う学生などは、一般的に目安とされている量よりも多くの栄養やエネルギーを必要とします。
今回はこの理由についてごくごく簡単にまとめていきます。
栄養やエネルギーの消費量が多い
運動を行う人はエネルギーを作り出したり、体の調子を整えるために多くの栄養を使用します。
このため、一般的な栄養摂取量よりも多くの栄養を必要とします。
分かりやすいのはエネルギーで、たくさん使うのだから補給も多めにする必要があります。
エネルギー以外は分かりづらいですが、運動による筋肉の損傷や細胞の損傷を治すなど(ケガを治すことも含む)、様々なところで消費されるため、栄養素の必要量が多くなります。
筋肉の損傷ならたんぱく質(アミノ酸)という感じで、様々な機能を維持・修復するのにも多くの栄養が関与しています。
成長分の栄養も必要性
これは特に学生年代の課題になりますが、消費が増える分だけを摂取するのではなく、それとは別に成長分の栄養も確保する必要があります。
特に運動量の多い部活やクラブ活動を行っている子どもに多いのはひょろっとしていて小柄という体型ですが、この原因として栄養がそもそも不足していることもあります。
僕も食事量については中学生になってから増えたことで成長期と重なり一気に身長も伸びましたが、それまではとても細くて背も低いままでした。
成長期が遅めであったこともあるでしょうが、食事の量を食べることができるようになったことと無縁ではないと思います。
栄養不足によるデメリットがある
そもそもエネルギーが不足すれば、運動のパフォーマンスが下がってしまいます。
このパフォーマンスが重要なのは試合の前日や当日だけではありません。
実際には日ごろのトレーニングのパフォーマンスも非常に重要です。
練習で高いパフォーマンスを発揮することで、練習の質が高くなります。
練習の質が高くなることで協議能力は高まります。
練習でできないことは本番でもできないものです。
そんな練習時にいつも低いパフォーマンスで取り組む人と、高いパフォーマンスで取り組む人の間には大きな差が生まれてしまいます。
エネルギーの不足で集中力が低下
エネルギーの不足は集中力の低下も招きます。
勉強などを行う際、脳の疲れにはチョコレートを一かじりするのが良いという話を聞いたことのある方もいるのではないでしょうか?
これは糖質の不足が脳の働きを下げ、集中力が低下したり眠くなってしまうことを防止するための方法です。
運動でも同様で、エネルギー(糖質)の不足によって集中力が低下することで、練習に身が入らないなどパフォーマンスの低下や、集中せずに体を動かすことや注意の欠如によるケガの可能性も高くなってしまいます。
本来しなくて済んだはずのケガは悔やんでも悔やみきれないものです。
運動後すぐの食事で疲労とケガの回復を
これはこのブログ内で何回も書いていますが、サッカーの名将と言われるグアルディオラ監督は、選手に対して試合後1時間以内(スタジアムから出る前)に食事をしておくことを推奨(場合によっては強制)しています。
これは科学的に試合後すぐの食事が試合での疲労や軽度のケガの回復に対して油工であることが分かっているからです。
特に欧州のトップチームは2~3日置きに試合という厳しい日程になる時期もあるので、より、食事の重要性が高まっています。
トッププロが必要としていることが一般的なアスリートにとって有効でないわけがないので、参考したいところです。
軽い運動習慣なら食べすぎにも注意
僕は週に3日筋トレをして、2日フットサルをしますが、そのくらいであれば、通常の食事とプロテインを1日3回くらいで充分で、特に食事量を増やさなくても大丈夫です。
むしろ、運動しているからとこれ以上食べるとお腹に余裕が出てきます。
こうした体の変化は重要で、年齢や運動量、その他個人差によって必要なカロリーは異なります。
僕のようにおじさん年代になってしまい、運動と言っても毎日長時間ではない場合には食事量を増やし過ぎると太る原因になるので、お腹をつまんだり、体重計に乗りながら自分の体と相談していきましょう。