緑茶や寒天でも摂り過ぎれば体に悪い
特保の飲料で有名な体脂肪をつきにくくする茶カテキンを含むなどの効果から、体に良いことが実証されている緑茶
水溶性の食物繊維が豊富で、水分に溶かして飲むことが容易であることから便秘対策として非常に高い効果を持つ寒天
これらは常識的な量を摂取する分には効果的です。
ただし、どんなに体に良い成分でも、非常識な量を摂取してしまえばそれはたちまち体に悪影響を与えるものになります。
今回は身近で、理解しやすい緑茶のカテキン、寒天の水溶性食物繊維を例にして、体に良いと言われるものでも過剰摂取は避けた方が良いという話を書いていきます。
緑茶(茶カテキン)の過剰摂取によるトラブル
緑茶のカテキンはポリフェノールの一種で、アンチエイジング(老化予防・対策)の面でも期待されると共に、体脂肪を燃やしやすくする働きがあります。
この体脂肪を燃やす働きが期待され、茶カテキンを一定量含む商品は特保(特定保健用食品)として人気を集めています。
カテキンは脂肪燃焼を促すという良い点がありますが、一方で鉄分の吸収を妨げるというデメリットを持っています。
このため、食事と一緒に飲むことや過剰な摂取は貧血につながってしまいます。
実際にダイエット目的で運動を行っている方が茶カテキンを含む特保を水替わりに飲むようにして、運動中の水分補給もこういった商品を使うようになったら、貧血に悩むようになったという例もあります。
過剰な摂取はもちろん注意するべき点ですが、食事の際は鉄分の摂取を優先し、食前食後の巣時間はカテキンを摂取しないなどの対応も効果的です。
昔の人が緑茶を飲むタイミングは、3時のおやつを縁側で食べるときのお供でした。
こういった部分に昔の人の知恵を感じます。
個人的には運動前1時間から運動後までの水分補給にこういった特保の商品を使うことは、運動時の脂肪燃焼を助けてくれるのでお勧めしますが、四六時中飲むというのは控えるべきだと考えています。
運動しない日は食間に少し飲むくらいで良いでしょう。
こういった商品はやせ薬ではないので。
寒天の水溶性食物繊維を過剰摂取するリスク
寒天は水溶性食物繊維です。
日本人は野菜から摂取できる難溶性食物繊維には敏感ですが、海藻などから摂取する水溶性食物繊維については興味が薄いように感じます。
食物繊維は不要性と水溶性の両方が揃って、初めて便秘に効果的に作用するので、寒天を飲み始めた途端にするするお通じが出るようになったというケースも多くあります。
では、この水溶性食物繊維を過剰に摂取するとどんなデメリットがあるでしょうか
水溶性食物繊維を過剰に摂取するとミネラルの吸収が落ちます。
お通じと共に流れていくイメージだと覚えやすいです。
ミネラルはカルシウムや鉄分など、一般的にも有名な栄養成分も多く当てはまるので、sの重要性が何となく分かるのではないでしょうか?
結果として、やはり貧血などの症状が起こります。
個人的にはスーパーで簡単に購入できる粉寒天であれば、1日にティースプーン摺り切り1杯で十分だと考えています。
どうしても便秘に悩んでいると量で解決したくなりますが、こちらも多く摂取すれば良いというものではありません。
本来であれば、普段からの食事に海藻類を取り入れて、粉寒天に頼らなくても良いというのが理想なので。
体に良い食品でも過剰摂取は害になる まとめ
今回カテキンと水溶性食物繊維の話をしたのは、これらの過剰摂取が貧血という非常に分かりやすく体感されるものだから、健康被害の報告が多いという面もあります。
一方で、今回書いていない成分についても体感しやすい副作用的なものがないだけで、体には何らかの影響を与えているものもたくさんあります。
健康食品はあくまで食品です、薬ではないので、万人に同じ効果が保証されているわけではありませんし、薬だって過剰摂取は何らかの害があるものです。
何事も適量に、そして便利だからと頼り過ぎないようにしたいものです。