体に良い成分を十分な量の摂取は困難
テレビやインタネットで○○が体に良い、という話題は周期的に放送されています。
こういったものについては実際に研究などの報告に基づいている場合が多いのですが、その報告をきちんと読んでみる、実際の食生活などでは再現が難しい場合が多く見られます。
通常の摂取量では不十分
例えとして、ポリフェノールですが、コーヒーにもポリフェノールが含まれていることからネスレさんがHP上に記載していますが、1日の摂取量として望ましいのは1000mg~1500mgとなっています。
これは赤ワイン500ml以上となっていて、それなりの量と言えます。
ポリフェノールには欠乏による症状がないため、食事摂取基準などには基準値などは設けられていません。
つまりは摂取の基準などについても科学的な根拠は非常に乏しい数字を書かざるを得ないということになります。
そして、これらの大元となった研究などで抗酸化作用の効力が発揮された量(実験では確実性を増すために非常に多量のポリフェノールを使用する)を摂取しようとした場合には赤ワインをガブガブと飲む必要が出てきます。
そんなことをすれば、ポリフェノールを十分に摂取できたとしても、アルコールの過剰な摂取などデメリットの方が大きくなってしまいます。
実はこのように健康に良い成分を含んでいるという食品についても、「常識的な量で十分な摂取はできない」ということがほとんどです。
その証明というわけではありませんが、こういった謳い文句の商品の多くは特定機能食品などの届け出すら行っていません。(項目に当てはまっていないということもありますが)
販売する側としては売り上げが伸びることが一番大事なので
・体に良さそうな成分が含まれていることを表示
・効果的かは購入者には不明でも含有量を記載し、効果的な印象をもたせる
この2点をアピールすることが大事であり、それが本当に健康に寄与するものであるかは二の次になっています。
最近は食品やおやつ類でも、こういった体に良さそうな成分が含まれていることをパッケージでアピールする商品は増えてきています。
ただ、それらが本当に効果を挙げる機会はほとんどないということは知りつつ購入するかの選択をしてもらいたいと思います。
体に良い成分が入っているということは商品選択の一部分になることはあっても、それを目的に購入すると、実は期待しているほど効果的な量は含まれていないという感じになっています。
こういった商品への過剰な期待は禁物
基本的に人は食べ物やサプリメントから栄養を摂取しますが、欠乏症状を起こさず健康でいるためということが目的となります。
ただ、ちょっとした誤解から体に良いものを摂取することでより健康的になれると考えてしまう傾向があります。
必要な栄養でも過剰に摂取し過ぎれば悪影響があるものが多いですし、体に良いと言われる成分を含む食品を食べたら劇的に効果を挙げるケースは非常に稀です。
劇的に効果を挙げる人は元々が欠乏状態かそれに近い状態であったと考えることができます。
どんな人でも劇的に状態が劇的に改善するような食品があれば、それはもはや薬品とよばれるようになるでしょう。
こういった点からも個人的に体に良い成分を含むという点をアピールしている商品についても特に優先的に購入する必要はないと考えています。
特に生活習慣病と呼ばれる症状の多くは、カロリー自体や何らかの栄養成分の過剰摂取が課題となるものです。
現代人の健康のために何かを+するというのは実は逆効果と考えられる部分もあります。
やはり何事も適度なバランスと言えます。