高血圧は減塩食だけでは良くならない 他の方法を併用するべき

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血圧測定

高血圧と減塩食

日本では昔から高血圧と言えば、塩を減らしましょう、減塩食にしましょうという風潮があります。

 

一方で、摂取する塩分量は明らかに少なくなったにもかかわらず、まったく効果が出ないというケースも少なくありません。

今回は高血圧に対して減塩だけで対応することの難しさと、高血圧に対する減塩以外のアプローチについて簡単にまとめていきます。

 

高血圧に関連する生活習慣と栄養

高血圧に関連する生活習慣として、肥満・運動不足・喫煙・ストレスなどがあります。

栄養面で関連する点として、アルコールの過剰摂取・カリウムの不足・食塩の過剰摂取があります。

これらを複合的に行うことが高血圧の状態改善により効果的であることが高血圧治療ガイドラインに示されています。

 

これを見れば分かるように、実は食塩を控えるという行動は数ある高血圧対応の一つでしかありません。

  

しかも、高血圧は基本的に原因がはっきりしないことが多いので、塩分だけをいかに我慢して控えても、そもそも塩分的な課題がなく、効果が出ないことも多々あります。

上記の内容を踏まえた複合的な内容が望まれます。

 

高血圧への対応

では、上記の内容についてそれぞれ簡単にまとめていきます。

 

高血圧への対応 ①肥満 

適正体重範囲上限であるBMI25を超えるケースにおいて高血圧の発症、悪化が認められるケースが多く、肥満の改善により血圧の状態が改善傾向に向かうこともあります。

このため、肥満を改善するだけで自然と血圧が改善されているということも多いです。

 

高血圧への対応 ②運動習慣

これは肥満改善にも関わりますが、軽強度の有酸素運動(ウォーキングなど)を毎日30分以上、または週180分以上行うことが推奨されています。

 

高血圧への対応 ③喫煙

禁煙や受動喫煙の防止が効果を挙げることがあります。

たばこのニコチンは血管を収縮(細く)してしまうので、高血圧のリスクとなります。

 

高血圧への対応 ④ストレス

感情的になるストレスやイライラなども血圧を高めます。

頭に血が昇るという表現は言いえて妙ですね。

高血圧への対応 ④アルコール

エタノールとして男性1日20~30ml、女性1日10~20ml以下に制限

 

アルコールの摂取は血流への影響があります。

体が火照ったりと感じるのはこの影響でもあるので、ほどほどの量にすることは重要です。

高血圧への対応 ⑤カリウムの摂取

カリウムは野菜や果物に含まれる栄養素で、体内のナトリウムを体外に排出してくれる働きがあります。

野菜や果物を意識的に摂取しすることが重要です。

 

高血圧への対応 ⑥その他

防寒を行う

寒い環境では体温維持のため血管を収縮させるという本能的な仕組みがあります。

このため血圧が一時的に高まります。

寒い時期は防寒をしっかり行う必要があります。

 

飽和脂肪酸を控える

肉の脂身に多い飽和脂肪酸を過剰な摂取は血管内に蓄積し、血管を狭まてしまう原因になるので、過剰な摂取を控えたり、対となる多価不飽和脂肪酸(魚やオリーブオイル)を意識的に摂取する必要性があります。

 

このように、高血圧に関連する項目は非常に多岐に渡ります。

できることから始めることが重要です。

無理をするとストレスを溜めてしまい、むしろ高血圧を悪化させるとうことにもなり兼ねません。

 

高齢者の高血圧と減塩食

高齢の方が高血圧である場合に、減塩食を行うべきかは慎重に検討する必要があります。

せっかく健康のためにと行う減塩食の影響で不健康になってしまうということがあるためです。

この原因は非常に簡単で以下のような悪循環に陥るためです。

減塩食は基本的に美味しくない⇒食欲低下⇒低栄養状態⇒フレイル(虚弱)⇒何らか疾病に

美味しくないので食べなくなる、食べなければ栄養が不足する、栄養が足りないので病気に対する免疫力なども低下するという流れです。

特に高齢の方は長い時間をかけて今の食習慣を築いてきたので、それを急に変えるということ自体ストレスであったりもします。

 

あまり減塩にこだわりすぎると、高血圧以外の様々な疾病にかかる原因になり兼ねないというのは非常に皮肉な話しでもあります。

 

こういった場合には減塩してもきちんと食べてもらえるのかという検討、本人の意思確認などは非常に重要ですし、本人が拒否しているのに導入することで上記のリスクを背負わせてしまうのは、いかがなものかという議論はいつの世にも尽きません。

 

むしろ若い世代の高血圧であれば、これからの長い人生を質良く生きるために、薄味の習慣を身に着けるということ自体重要になりますから、減塩に慣れることの価値が高く、導入に踏み切るべき理由が多くなります。

 

このように一律に高血圧だから食塩は少なく、という教科書通りの方法だけでなく、本人の状態と今後のことまで考慮したうえで、どういった対応を行っていくのかを考えることができれば良いと思います。