(管理)栄養士監修、医師監修は商品やサプリメントの効果保障にならない

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サプリメント

管理栄養士・栄養士監修、推奨という商品でも効果があるとは言えない

サプリメントや健康食品を販売する際には、少しでも商品の信ぴょう性を高めようと、メーカーは必死にあんな手やこんな手を考えます。

その一つが管理栄養士監修、医師監修(または推奨)というラベリングなのですが、実はこういった記載のされている商品が他より優れているのかというと、まったくそんなことはありません。

心理的には効果のありそうに感じられる管理栄養士監修の文字はどうして信用できないのでしょうか?

今回はこの点について書いていきます。

 

管理栄養士監修の罠

管理栄養士は読んで字のごとく、栄養についての勉強を行っています。

栄養学や食品学といった科目を履修しているのでこの辺りは間違いありません。

 

一方で、サプリメントについて専門的に勉強をしているのかというと、そんな科目はなく、実際に管理栄養士の国家試験の範囲にも含まれません。

つまり、サプリメントについての知識は栄養士でない方とほとんど変わらないということになります。

 

栄養についての知識があるので、商品に記載されえている成分を摂取することでどんなメリットがありそうかという点については分かりますが。

 

健康食品についても同様で、それらの作り方について知らないことばかりです。

そんなサプリメントのサの字も分からない、食品加工も専門的になりすぎると分からない栄養士が、一体どうやってサプリメントや健康食品の監修をするというのでしょうか?

僕にはできません。

稀にいるスーパーな管理栄養士ならそういったこともできるのかもしれませんが、それは一部のレアケースなので、管理栄養士監修が効果的であるという根拠にはなりません。

その他大勢の管理栄養士にはそれができないので。

これは医師についても同様です。

医師もサプリや健康食品のスペシャリストではありません。

そういったことに詳しい方もいますが、まったく興味のない方も多いです。

つまりはこういった「健康に絡んでいる職種の人がお勧めしている商品としておけば信用されそう」というだけで行われている儀式と言えます。

 

スペシャルな個人に頼るなら「○○氏推薦!」とかの方がまだ説得力が上がるのではないかと思います。

 

実際に管理栄養士監修の商品が摘発されたことも

堂々と管理栄養士監修として、管理栄養士の〇〇さんが広告に顔まで出しておきながら、景品表示法違反(効果がないのにあるように記載して販売した)で摘発されるなんていうケースもすでに何件かあります。

 

こういった件に関わる管理栄養士は、もちろんサプリや健康食品の専門的な知識がないので商品開発の深いところには関わっていないだろうし、名前を貸しただけでお金をもらったというビジネスなのでしょうが、そのリスクについてはあまり理解されていなかったのかと思います。

 

監修した商品についての責任感が全くない

 

これで何か責任を背負ったとしても自業自得としか言いようがないです。

または、個人的には効果があると本当に思っていたのかもしれませんが・・・

 

以前芸能人が効果のない商品をまるで効果があるかのようにレビューして小金を稼いでいたということがもんだいになりました。

個人的には、まだ芸能人は実在が証明できるので、本人の責任も追及しやすいですが、管理栄養士の誰それさんが実在の人物か、その写真の方は本当に管理栄養士なのか?

それすらも分からないので、肩書だけで判断して商品を購入するという方法はとてもリスキーだと思います。

 

※今でも効果の怪しい商品を芸能人が積極的に顔を出していることがそれなりにあります。

個人的には「よくやるものだ」と感心(?)しながら見ていますが、有名人や肩書のある人が登場する商品でもその程度のものだと考えておく方が安全です。

 

アマゾンや楽天で買い物をする時でも、レビューを一件だけ見て決めることはないと思います。

管理栄養士もサプリなどについては開発する側ではないので、一人のユーザーの意見と割り切ってレビューの一つとしての重みで見るくらいがちょうど良いと思います。

 

購入者も管理栄養士も注意が必要

今回の内容はおおむね、サプリメントや健康食品を購入するユーザーの方向けの注意喚起ではあります。

一方で、若い管理栄養士の方などに、こういった名前を貸すだけでお金になるおいしい仕事があっても、その背景には大きいリスクがあるかもしれないから気を付けて欲しいという注意喚起もあります。

特にサプリメントや健康食品については日本の市場が未熟なこともあって、取り締まりなどがまだまだ甘く、効果のない商品も多く出回っています。

販売者の都合の良い情報に踊らされないようにしましょう。