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プロテインを飲んだだけでは痩せにくい
運動とそれに伴うたんぱく質摂取の重要性が知られるようになってから、女性でもプロテインを飲んでいるという方が増えてきています。
ただし、プロテインは様々な食品からたんぱく質の部分を抽出したものなので、基本的にはカロリーを持っていますし、飲んだだけでは痩せるどころか、太ることも有り得ます。
今回はプロテインを飲むだけでは痩せない理由についてと、プロテインの上手な利用法について紹介していきます。
プロテインでは痩せない理由
プロテインは元々トレーニングを行う人が、食事だけで必要なたんぱく質を補うことが困難であることから広がりました。
ただ、これは運動をする前提、消費カロリーがある程度見込める状態が想定されているので、何も運動をしない場合には少し事情が異なります。
ここからはプロテイン摂取によるメリットとデメリットを紹介しながら、摂取時の気を付ける点などについて触れていきます。
プロテイン摂取のメリット
①少ない量でたんぱく質を多く摂取できる
②脂質や糖質を排除しているので、余計なカロリー摂取を抑えられる
③肉や魚よりも消化しやすい
④調理の手間なくたんぱく質が摂取できる
このようにプロテイン摂取のメリットは主に食事と比較した際に顕著になります。
プロテイン摂取のデメリット
①水分として摂取するにはカロリーが高い
②食事とのカロリーバランスを考えないと過剰なカロリー摂取になってしまう
③粉をシェイクする場合は衛生的に水に溶かしてから短時間で飲む必要がある
デメリットに関してはその他の飲み物と比較したものが挙げられます。
つまるところ、プロテインはカロリーに関して言えば「食事未満飲み物以上」の形でイメージしておくことが大切になります。
このため、消費カロリーを増やす行動が一切ないにも関わらずプロテインを飲み続けるとたんぱく質摂取による筋肉の増加という恩恵よりも、摂取カロリーの増大による体脂肪の増加という悲劇を招くことになります。
プロテインはある程度の運動とセットでの使用が効果的です。
プロテイン摂取時の注意点
上記の内容を踏まえて、その他にプロテイン摂取で気を付ける点を書いていきます。
プロテインの注意点1:市販のパック商品はカロリー高め
最近はスーパーなどで手軽に購入できる有名メーカーの商品も増えてきました。
これらは美味しい商品であるものの、その分糖分などが本格的な商品よりも多めになっているので、カロリーが高めになる点については覚悟して摂取する必要があります。
プロテインの注意点2:たんぱく質にもカロリーがある
日本人はごはんやパンと言った糖質が大好きで、そこにお菓子も加わるため、糖質の過剰摂取とたんぱく質の摂取不足が問題となり易いです。
このため、糖質を少し減らしてたんぱく質の摂取を増やすと体がスリムになる人が存在します。
要は何から栄養を摂取するか、それによってバランスが改善されるかということになります。
一方で、単純に今までの飲み物をプロテインに置き換えてしまうと、たんぱく質にもしっかりとカロリーがあるので、むしろ今までよりも太ってしまうということがあります。
プロテインの注意点3:トレーニングする人は摂取頻度を高くする
プロテインの摂取は運動後30分以内が効果的という言葉を聞いたことのある人もいると思います。
これが勘違いされやすく、運動後30分以内に飲むものがプロテインで、その他の摂取は必要ないと思われることがあります。
運動後30分以内は確かに体のたんぱく質の吸収が高まっているため効果的にたんぱく質を体内に取り入れることができます。
ですが、実際に筋肉が作られるのはその後の回復期(超回復)になるので、運動後以外の休養しているタイミングでも、積極的な摂取が必要になります。
すごくがんばってトレーニングしているのに筋肉が増えないという方の多くが、この「そもそも材料となるたんぱく質の摂取量が常に足りていない状態」になります。
トレーニングしている人は運動後以外のタイミングでも適宜たんぱく質を摂取しておきましょう。
ボディビルダーの方は3時間ずつたんぱく質の摂取を行っている方も少なくありません。
要はそのくらい筋肉を作る上でたんぱく質は重要だという事です。
プロテインで痩せる為には
では、プロテインで手軽にダイエットをするにはどうしたら良いでしょうか?
理想で言えばきっちり運動して、プロテイン摂取が望ましいのですが・・・
なんだかんだ言っても軽い運動は行うべきです。
ロコモティブシンドロームのように下半身の筋力が低下してしまうことは歩行や階段の昇り降りが困難になるなど、生活そのものに直接的に影響を与えるものなので、ウォーキングなど最低限の運動はプロテインとセットで行いたいものです。
食生活では、糖質を少し減らしましょう。
大体日本人の肥満の原因は主食と菓子類など間食による糖質の過剰な摂取です。
そこを減らして、その分をたんぱく質に置き換えると、体重はそんなに変わらないけれど、体脂肪が減る傾向があり、新たについた筋肉が脂肪を持ち上げてくれるので、体重の数字以上に見た目にスリムに見えるようになります。
結局体重なんて体重計に乗らなければ分からないし、体重が減っても周りに気が疲れないのであれば無意味なので、こういった外見の変化が望める方法はとても有意義です。
糖質の過剰が肥満の原因であった場合には、カロリーをそこまで落とさなくもプロテインに置き換えるだけで体重も減る事があります。
プロテインでは痩せない まとめ
プロテインはしっかりとカロリーを持ったものです。
そのため、運動をしないまま今の食生活にプラスしてしまうと、むしろ太ります。
この基本的な部分を踏まえて
本文中の食事のバランスを整える事、運動をセットにすることを忘れずに行う事で、健康的な生活と体を手に入れることができます。
プロテインは食品であり、魔法の薬ではありませんが、使い方次第では手放せない大切なものになります。
僕も毎日3~4回プロテインを摂取していますが、そうなると価格が気になるところです。