ごはんを減らしても痩せない理由
糖質制限の流行もあって、主食、特にごはんを分かりやすく減らす、抜くというダイエットがある程度行われています。
実は我が家にも一名実践者がいるのですが・・・お世辞にも成功しているとは言えない状況です。
今回はこのごはんを減らす、あるいは抜いているのに痩せない理由について簡単にいくつか書いていきます。
ごはんを減らしても痩せない理由1:ごはんの重量は変動が激しい
ごはんはどの程度吸水したのか、炊く時の水加減はどうだったか?
こういった様々な要素で炊き上がりの重量にムラが出ます。
このため、毎日はかりで重さを計測するくらい神経質に行ったとしてもカロリーには小さくない誤差が発生します。
吸水時間や水加減をきっちりしているという場合でも、保管時の湿度はどうだったのかなどで少しは変わります。
このため、実はその辺を理解している栄養士はごはんを10g20g減らすことで効果が出るという事を期待していません。
これがごはんのカロリーの不安定さが原因の一つとなります。
ごはんを減らしても痩せない理由2:糖質制限の誤解
糖質制限=ごはんなど主食を抜くダイエットで、主食さえ抜けば自由に食べることができるという誤解をしている人もいます。
この時に起りやすいのは、ごはんを減らした分増やしたおかずに芋類や小麦粉など糖質を多く含む食材が多く含まれている事があります。
主食=糖質ではあるものの、糖質=主食ではありません。
主食以外にも糖質を多く含むものがたくさんあります。
それらを代わりにたくさん摂取していたら、成功しないのは残念ながら当然のことと言えます。
ごはんを減らしても痩せない理由3:太る原因は他にある場合
ごはんを減らすことは分かりやすく、達成感を得られます。
反面、太る原因がお菓子の食べ過ぎなど、食事以外の部分にある場合には、ごはんを減らして摂取カロリーを減らしたくらいでは結果が出ないことが多いです。
スナック菓子を1袋食べてしまえば、簡単にごはん分のカロリーは補えてしまいますし、そこに甘い飲料などが加われば、せっかく我慢したごはんの分のカロリーも、焼け石に水という具合になってしまいます。
うちのごはん抜きダイエットをしている人間が成功する気配がないのは、実はこのせっかく食事で我慢しているのに間食が辞められないということが原因です。
これならむしろごはんでカロリーを摂取する方が食物繊維やその他栄養価が含まれている分マシということになります。
実際糖質制限をはじめて便秘になる人もいますが、それは糖質からの食物繊維の摂取が減少することが大きな理由になります。
それでもごはん抜きダイエットの成功例が多い理由
では、ここからは少しごはん抜きダイエットが他のダイエットよりも成功しやすい理由について書いていきます。
肥満の原因の多くは糖質の過剰になります。
特に日本人は単純に肉や魚を食べ過ぎて、糖質はほとんど摂取していないのに太ってしまったというケースが稀であり、ほとんどが糖質の過剰摂取によるものです。
これは口にするものの多くに糖質が含まれているという現状が背景にあるためです。
食事はたとえたんぱく質や脂質が不足しても、糖質は不足しにくいのは主食であるごはん・パン・麺が全て糖質だからです。
これらを避けてピザを食べた場合、生地は小麦粉が主原料なので、こちらが糖質になります。
特に間食や飲料は砂糖・小麦粉・糖類(ぶどう糖化糖溶液)といった隠れた糖質をたくさん含んでいるので、食事に気を使っているのに・・・という方は一度家にあるお菓子や音量の原材料をチェックしてみることをおススメします。
食事での糖質摂取については、たとえば、「仕事で時間が無い、立ち食いそば、かけそばを頼んでさっとお昼を済まそう」という場合
そばで糖質は摂取できますが、たんぱく質や脂質はほとんど摂取できません。
このように手軽な食事程糖質摂取に留まってしまいます。
更に外食だと味付けにも砂糖やみりんといった糖質が多めに含まれますので、意識しないうちに糖質に特化したカロリー摂取になってしまいます。
本来痩せる為にはカロリーを減らすことが重要ですが、日本人は上記のように糖質は過剰摂取で、たんぱく質と脂質は不足傾向があるため、糖質を控えて、肉や魚を増やすことでたんぱく質と脂質をカバーすると、カロリーコントロールを意識しなくても体型が改善される事が良くあります。
ごはんを減らしても体重が減らない理由 まとめ
①ごはんのカロリーは重量ベースでは誤差が大きい
②間違った糖質制限の知識での実行
③太っている原因が食事ではない
今回はこういった状況では、ごはん抜きのダイエットをしても効果が上がらない、あるいは非常に上がりづらいという話を書いてきました。
こういった面から改めて見えてくるのは
ごはんが悪いのではなくて、他の食事や間食とのバランスが悪いということ
間食をしていなければ、そこまで糖質の過剰な摂取も起こらないでしょう。
こういった点をご理解いただき、ごはんの扱いをどのようにしていくのかを考えてみるとよと思います。