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貧血が10代など若い世代に多い理由
貧血は疲れやすさなどから始まるポピュラーな症状が多いので、見逃されがちな状態のひとつです。
10代の若い世代にも多くなっています。
食べる物に困らなくなった現代で、成長期の年代にどうして貧血が起こるのかという面について
今回は栄養と関連の深い
・鉄欠乏性貧血
・悪性貧血
この2つについて書いていきます。
この他の貧血は食べるものが関係ないもので、予防法などもあまりないので。
貧血の種類1:鉄欠乏性貧血
鉄欠乏性貧血は良く耳にする一般的な貧血にあたります。
鉄の不足、もしくは鉄を体外に多く排泄してしまうことで、体内の鉄分が不足するために起ります。
貧血の種類2:悪性貧血
こちらは鉄分からヘモグロビンを作るために必要なビタミンB12と葉酸が不足することで起こる貧血を表します。
鉄が足りていても、これらの栄養素が不足することで貧血が起こってしまいます。
10代に貧血が多い理由
では、さっそく貧血の若い世代に貧血が多い理由について書いていきます。
10代に起こる貧血の理由1:栄養不足
これは、基本的に
①食べる量が少ないことで起こる
②ダイエットの為に鉄分の多い肉類などを避けることで起こる
③食べていても必要量の摂取ができていない
こういった主に鉄分の不足から起こります。
肉類を避けるとビタミンB群も不足しやすくなるので、悪性貧血のリスクも高まってしまいます。
10代に起こる貧血の理由2:鉄分の必要量の増加
10代の成長期では、大人以上に鉄分の必要量が多くなります。
体が大きくなる意外にも、以下の理由で鉄分の必要量が増えていきます。
①成長期は栄養の必要量が最も多いので、不足しやすい
②部活・クラブなど本格的な運動を行う人が増え、鉄分の必要量が増える
③女性は生理が始まるので、鉄分の必要量が増える
これらの理由のいずれか一つでもあてはまれば貧血になるリスクがあります。
それが複数になると貧血になるリスクはどんどん高くなります。
イメージとして、10代は成長期や運動量の増大から
・鉄分の必要量が増える
・鉄分の消費量も増える
このため、成長期に合わせた鉄の摂取が望まれますが
・食欲が追い付かない(必要量の摂取分ほど湧かない)
・体型を気にする年代でもあるので、必要量の摂取ができていない
こういった難しさも同居する年代となります。
僕は、部活動のあとは食欲が湧かないタイプだったので、立ちくらみには悩まされました。
貧血の疑いがある場合には
立ちくらみや疲れやすさ、めまいなどの症状が見られ、貧血が疑われる際には、通院して血液検査を受けることをおススメします。
最近はサプリメントで鉄も簡単に手に入れることができるようになりましたが。
自己診断でサプリメントを使用すると下記のようなデメリットがあります。
・本当に貧血だったか分からない
・鉄不足が原因でない貧血の場合改善しない
・サプリメントで必要な成分が充足しているか分からない
・食事にも気を付けた場合には鉄分の過剰摂取の可能性がある
今回挙げた鉄欠乏性貧血と悪性貧血でない貧血の場合には、栄養を補充しても効果を得られません。
これらを通院せずに放置してしまうと状態は悪くなるばかりです。
まず貧血の疑いがある場合には通院して、「貧血かどうか」「どういった貧血か」を知ることが望まれます。
通院すれば鉄剤も必要であれば分処方されますから、サプリメントよりも確実なものを手に入れることもできます。
通院は時間がかかるなどの理由で億劫になってしまいますが、これからの長い人生において自分の体の状態を知ることは有益なので、惜しまずに診察を受けて欲しいと思います。
結局のところ健康そうな人ほど、自分の体を知って、上手に付き合っていることが多いので。
若い世代の貧血 まとめ
成長期に入ると、体に変化が起こります。
学校生活でも中学校くらいからは一気に変化が出てきます。
これらに対応できるだけの食生活ができていれば大丈夫ですが、そうでない場合には誰にでも貧血の可能性はあります。
鉄の消費量が増えるから摂取する量も増やす必要がある。
言葉にすると簡単ですが、実行は難しいという人もすくなくありませんから、貧血が疑われる際には恥ずかしがらずに周囲にSOSを出して通院などの方法につなげていきましょう。