高血圧の基準が変わることが多い理由

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血圧計

高血圧の基準数字が変わる理由と現状

血圧に関する基準の数字は他の検査結果の数字に比べると頻繁に変わっていく傾向があります。

この背景などについて書いていきます。

 

高血圧の基準が変わるわけ

実際高血圧と言われる状態の方は、様々な疾病のリスクが高くなることが分かっています。

その上で基準値が変わる理由として以下のようなものがあります。

 

基準が変わる理由1:実はもっと下げて欲しい

基準は設けているものの、現状から考えて現実的な数字を設定しているため、基準を達成できる様子が視られたら、もっと下げて理想に近づけていきたいという部分があります。

これは高血圧の原因の一つである塩分摂取量も同様の関係で

摂取量に目標は定めているけれど、その目標すら本当に目指していきたいところの中間地点程度でしかないので、こういった数字の見直しを検討する際には、理想に近づけるのか、現実的に無理のない当たりの数字にしておくかのせめぎ合いになってしまいます。

高血圧の基準をリスクから見た理想値にすると、世界中で高血圧の患者が倍増してしまう、こういったところが他の検査結果基準とは異なるところになります。

 

基準が変わる理由2:新しい研究報告によるリスク管理

日々血圧と様々な病気の関連性が新しい研究報告と共に世に出ています。

血圧が高くなるという事は、血管の弾力性が失われていたり、血管が詰まり気味になるなど、様々な病気のリスクになることは以前から分かっていましたが、様々な病気と密接に関連していることが分かるほど「基準の数字が緩いこと自体がリスクになってしまう」という危機感も増大するので、基準を決める側としては厳しい数字にしたくなるのも分からない話ではありません。

 

基準を理想値に変えにくい理由

では、どうして理想値の数字に設定することができないのかというと、上記にすでに書いた理由以外にもいくつかの理由があります。

 

基準が変えにくい理由1:そもそも今の数字すら守る事困難

これは上記に書いたものになります。

現状日本はアメリカなどよりも厳しい基準になっています。

アメリカは日本の基準に合わせたいという想いを持っています。

でも、ここで日本の基準に合わせると、今までは高血圧と診断されなかったのに、新基準の導入によって高血圧になってしまう人があまりにも多いので、目標値のような形で日本の数字を目指すという体面を整えつつ、基準は変えないというのが現在の妥協点となっています。

これは日本も同様で、本来はき基準を厳しくしたいが、それによって不要に高血圧患者を増やしてしまう事への影響が懸念されます。

 

基準が変えにくい理由2:高血圧の原因がはっきりしない

塩分の過剰摂取が高血圧のリスクであることは知られていますが、塩分を適正に摂取していても高血圧になることもあるますし、そもそも原因不明の高血圧がかなりの割合になっているのが現状です。

治療法としても原因がハッキリしないことから有効におこなうことが困難であるため、基準を厳しくするメリットが不透明という部分があります。

 

基準が変えにくい理由3:製薬会社への風評被害

高血圧の基準が厳しくなり、高血圧と診断される人が増えれば、降圧剤を処方される人が増えます。

理由2の通り、原因がはっきりしないので、降圧剤で血圧を下げるという対処療法のような治療が多くなるので、製薬会社が設けるための陰謀で高血圧の基準が厳しくなった、などという陰謀論はこの手の基準変更では良くある話なので、この辺りも、業界全体が慎重になる背景に無いとは言えないくらいの影響はあります。

ちなみに2019年にテレビで基準変更された、と取り上げられていますが

結局これも降圧目標の変更や正常血圧の数字変更という辺りに収まっており、高血圧の基準自体は変わらない物となっています。

 

高血圧の改善方法

ここまで、高血圧の改善は難しいという話をしてきましたが、ためしてガッテンなどで何回か放送されている内容に

毎日、起きてすぐなど、習慣的に血圧を計るようにすると血圧が安定することが多くなります。

これは、自分で自分がどんな時に血圧が高くなるのかが見えようになることが理由です。

アルコールを摂取した次の日は血圧が普段より明らかに高くなるなど、自分の血圧の変化に敏感になることで、血圧の上がる行為を自然と控えるようになる為です。

個人個人で、原因や背景が違うのだから、それを各自でコントロースしていこうという方法ですね。

村を挙げて数十年行っているところもあり、かなりの効果を挙げています。

 

血圧の基準変更 まとめ

血圧は様々な病気の関連性が認められる一方で、様々なものの影響を受ける為

その人の高血圧の原因を追究するという事がかなり困難なものです。

僕も血圧は高めですが、塩分を人より多く摂取しているわけでもないですし、もしも今塩分を控えたら、運動時にナトリウムが不足して足をつったり熱中症になったりと、むしろ体調を崩すでしょう。

更に、個人差や遺伝のように、原因のない高血圧も多いと推測されています。

 

血圧の高い状態はリスキーであるものの、それを防止するための具体的な方法が

・減塩

・野菜の摂取

・適度な運動

こういった、一般論でしか語ることができないのが難しいところです。

こうなると基準が厳しいかどうかではなくて、自分の血圧の状態を自分で知るなどの方法が健康維持・増進の最も有効な方法であることが分かってきます。