メロンの品種と栄養価について

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メロンの分類と栄養価

メロンの品種や栄養価について

メロンは様々な品種と特徴があることが特徴です。

まず、メロンが分類上野菜か果物かというと曖昧で、厚生労働省では果実的野菜という形で、イチゴなどと同じ扱いにしています。

これらの表現は本来の分類上は野菜に近い物の、甘味が強く、イメージ的には果物に近いものに使用されます。

実際にメロンはウリ科(きゅうりと一緒)の植物なので、分類だけで言えば限りなく野菜に近いものとなっています。

メロンの分類

有名な所ではマスクメロンやアンデスメロン、夕張メロンなどがあります。

これらの特徴は皮に網目状の模様があることです。

一方で僕が給食で提供しているのは比較的安価なハネジュー(ハネデュ―が正確らしい)メロンですが、こちらは皮に網目状の模様がないことが特徴です。

細かい品種を紹介したいところですが、地域などでも、それぞれ特色のあるメロンを栽培しているため、特徴で挙げて行くことにしようと思います。

その品種の多さはイチゴやお米をイメージしてもらえると何となくそれに近い形になります。

メロンの品種1:色による分類

緑肉系・赤肉系・白肉系に分類されます。

夕張メロンの有名さから赤肉系が高いと思われがちですが、緑肉系でもアンデスメロンなどの有名どころがありますので、色だけで高級さは判断できません。

緑肉系:アンデスメロン、プリンスメロン、アールスメロンなど

赤肉系:夕張メロン、クインシーメロンなど

白肉系:ハネデューメロン、ホームランメロンなど

メロンの品種2:網目による分類

網目の有無も一つの特徴になります。

網目は果皮よりも果実が大きくなろうとして果皮にヒビが入ったところを分泌液を固めて埋めたもので、人間でいうとかさぶたのようなものになります。

一般的にこの網目が細かく一定で、盛り上がっている物ほど質が高いと言われています。

網目の無いメロンが悪いと言っているわけではなく、ハネデューメロンなど網目のないメロンとは収穫までの工程がそもそも異なります。

網目のないメロンは輸入されている物が多く、この製法と輸入である点から安価で販売されていると言えます。

日本の網目メロンは栄養や甘さを濃縮するために1本の蔓から通常1個しか収穫しないので、取れる数も少なく、品質が高いことから価格も高くなりがちです。

そのため、各地域でブランド化して品種も多くなっています。

メロンと名のつくメロンの入っていない商品達

日本では緑色のものにメロン〇〇と銘打って販売することがあります。

しかし、そのいくつかはメロンが全く含まれていないことがあります。

メロンソーダ:ソーダ水に着色したもので、メロンが全く含まれていません

かき氷シロップ:こちらも緑色をメロン味と言いますがメロンは含まれません。

このように、昔ながらの庶民的な商品にはメロンは含まれていません。

実際のメロンを使用したのであればあんなに鮮やかに濃い緑にはなりませんし。

ところが人間は不思議なもので

「これは緑味なんだし、メロンの味がするはずだ」と思って口にすると、中身は同じはずのソーダ水とメロンソーダを違う味に感じる事ができます。

かき氷のシロップは全て同じ味付けで、着色料だけが異なるのですが、それを簡単に信じることができないくらい違う味に感じます。

このため、実は「本当に本物が入っている」という必要はないのかもしれません

メロンの栄養的特徴

メロンを体に良いから食べるという方はあまりいないと思います。

日本では特に高級メロンは贈り物として利用されるので、中身よりもそのものに価値があると考えられている点もあります。

そんなメロンですが、敢えて栄養的な特徴を挙げて行くのとすると

・カリウムが多いこと

・食物繊維を含むこと

・赤肉系はカロテンを多く含むこと

こういった点が特徴的になります。

カリウムと食物繊維はどちらも高血圧に有効とされる成分です。

食物繊維と水分は便秘に悩む方に有効なので、両方を含むメロンは便秘にも有効です。

赤色の元であるカロテンはビタミンAの元になる物なので、目の健康などに一役買ってくれます。

このように健康面でもメリットが多くなっています。

欠点を敢えて挙げるとすれば、その甘さが糖質に由来するものなので、食べ過ぎると糖質の過剰摂取になる事があるという点

たんぱく質分解酵素を持っているので、あまりに過剰に食べると舌先がヒリヒリしたり、稀に出血することがあるという点

このくらいではないでしょうか。

メロンの特徴と栄養 まとめ

メロンには様々な分類がある事、それぞれ特徴があるので、果肉の色だけでは高級さは判断できない事、日本では贈答品の意味合いが強いものの、栄養的にも良い点があることを書いていきました。

メロンはどうしても高い印象が合ったり、ウリ科特有の匂いが苦手な人もいたりしますが、基本的には好まれる方の多い果物なので、こういった特徴を知って、どこかで生かしていただければと思います。