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ガムを習慣的に噛んで健康な歯と体を
最近のガムにはキシリトールという人工甘味料を含むものが多くなっています。
このキシリトールには虫歯予防の効果があることが分かっているので、ガムを噛んで虫歯を予防しようという宣伝にも利用されています。
今回はこの虫歯予防をはじめ、ガムで得られる様々な効果について書いていきます。
ガムを噛む最大のメリット
ガムの健康効果のほとんどは内容としての成分ではなく「噛む」という行為から得られるものです。
食事をしていれば普通に噛む機会はあるにも関わらず、なぜガムを噛むとその効果を得られるのでしょうか?
この答えとして、
・最近の食べ物は柔らかくなっていること
・固いものを食べる習慣が失われつつあること
・忙しいので、早食いしてしまう
こういった理由があります。
このため、あまり噛まない生活を送るようになってしまいました。
もちろん不必要な能力は退化していくので、噛む能力自体も落ちていきます。
これによって起こるデメリットについてガムを噛むことで防いでいくことができます。
ガムの健康効果1:虫歯予防
既に書いたように、ガムには虫歯予防効果があります。
虫歯を防ぐことができる理由は単純に虫歯予防効果のあるキシリトールが含まれるからというだけではありません。
人間は噛む(咀嚼)という行為を行う事で口腔内に唾液を分泌します。
唾液は消化液であると同時に、口の中で噛んだ食品をまとめるために利用されます。
このため、「噛む」という行為自体が食事では非常に重要になります。
そして、この唾液の効果として虫歯予防があります。
唾液を十分に分泌させることが出来れば、虫歯になりにくい口腔環境ができます。
最近はドライマウスという言葉があるように、「唾液の分泌量が足りない」人が増えてきています。
乾いた口は虫歯になり易いと共に、口臭の原因にもなりますから、良く噛んで唾液を分泌させるという行為は非常に重要になります。
唾液には歯周病の予防効果もある
唾液は口腔内の細菌を倒す働きもあります。
このため、口内細菌が原因となる歯周病を予防するという効果も期待できます。
特に日本では40代の2人に1人が歯周病だと言われていますから、強い味方と言えます。
ガムの健康効果2:脳の活性化
勉強をするにあたって、体を動かしながらの方が集中出来たり、暗記がはかどる事は分かっています。
このため、会社の会議などでも、小休憩を設けて、少し歩くことなどを推奨しているところも大手企業ではあります。
噛むという軽い運動を行うことで脳の動きを活性化することができます。
これを打ち込んでいる僕もガムを噛んでいます。
そして、最近の研究では、脳の血流を良くする効果があり、これがアルツハイマーや認知症を防ぐことにつながることが分かってきています。
参考記事はこちらhttps://toyokeizai.net/articles/-/256209
ガムの健康効果3:アゴが鍛えられる
特に最近の子どもはアゴが小さく、小顔の傾向があります。
羨ましいようにも感じますが、全ての歯が出そろう幅が確保されないので、歯がガタガタになるか、矯正が必要になります。
うちの娘も、もう少ししたら矯正しないと、全ての歯が生えそろわないと言われています。
何本かは歯を抜くという事も行うようです。
このように固いものを噛む習慣を失ったことで、人間はよりスリムになり、噛むための歯も少なくて良いという状況になっています。
これを時代に合わせた変化ということもできますが、おせんべい好きの僕としては、きちんとアゴを鍛えて、固いものを躊躇せずに食べられる生活の魅力も訴えてきたいところです。
特に高齢になると
自分の歯を何本残していられるかという問題に直面します。
予め抜いて減らしてしまうなんてもったいないとしか言いようがありません。
ガムの健康効果4:少しは運動になる
ガムを噛むことでアゴが鍛えられます。
顔の筋肉である表情筋も使用するので、表情も豊かになります。
そして、わずかながらでも運動と言えるので消費カロリーもあります。
ここまでの健康効果を得られながら、少しは消費カロリーを増やしてくれるというのはわずかといっても心強いメリットです。
この他にも科学的実証はまだだけど・・・というものはたくさんあります。
・空間認識能力の向上
・ストレス解消
これらが実証されるかは分かりませんが、それを指しひいても様々な効果を得られる研いのが現状のガムの評価となります。
ガム選びのポイント
虫歯は酸によって歯が溶ける事も発生原因の一つです。
このため、クエン酸など酸を含むものやフルーツ味のガムで果汁を使用しているものは避ける方が虫歯予防の観点からは効果的です。
砂糖も虫歯の原因なので、不使用に越したことはありません。
最近はミント味などのものであれば、概ねこの条件を満たしているので、意外と選択肢は広くなっています。
ガムの噛み方
唾液をしっかり出す、脳に刺激を送ることなどを考慮すると
食べて味のある1~2分程度ですぐにガムを捨ててしまうのではなくて、5分程度は噛んでいる方が良いと思います。
僕のように記事を書きながら噛んでいると30分以上噛んでいることもしょっちゅうです。
ながら噛みは有効と言えますね。
ガムの健康効果まとめ
ガムには今回の内容のようなメリットが多くあります。
但し、注意点として、小さい子供の丸のみ、高齢者の丸のみは喉につかえてしまって窒息などの可能性があるので、万人に向けてというものではないということがあります。
安全面が確保できる年齢や条件であれば、その効果を十分に得ることができると思います。