目次
食物アレルギーは治ることもある
食物アレルギーはアレルギー反応を起こす食べ物を摂取した際に、体に様々な反応を起こすことを一般的に表現しています。
自分や家族が食物アレルギーを持っているかを知る方法には2種類があります。
①病院でアレルギー検査を実施
②実際に食べた時に体に変調があった
こういった経験を踏まえて僕達は食べるものに注意を払うようになるのですが、一方で注意をしないといけないこともあります。
それは、そのアレルギー反応が絶対のものではない場合があるからです。
簡単にまとめて以下の3種類の形があります。
1:小さい頃のアレルギーはある年齢で消失することがある
4歳までに小麦・卵・牛乳のアレルギーがあった場合でも、その後食べられるようになる子どもは多く見られます、
これは、消化器官の発達により免疫のシステムが改善される事が理由に考えられています。
このため、小さい頃にアレルギー反応があった場合でも小学校の給食が始まる前に病院できちんと検査を受けることで、本人にとって、本当に食べられるものが何か、食べることで体調を悪くするものは何かを知ることができ、安全面だけでなく、人生の幅を広げてあげる事にもつながります。
反面、ある程度の年齢(就学前位)になって以降から現れるアレルギーは治ることが少なく、症状としても重たいものが多くなっています。
その代表がそばアレルギーであり、アナフィラキシー症状で命に関わることもあります。
ナッツ系や甲殻類系についても同様です。
2:そもそも体の変調がアレルギーではなかった
体がかゆくなった、皮膚にぼつぼつができた。それから食べないようにしている」
これは良く聞くものですが、実は食事が原因ではなかったということも珍しくありません。
こういった現象が増えた理由として
一般的にアレルギーに対する知識が広がったというものがあります。
昔であれば「疲れていたのかな?」「調子が悪かったのかな」
このように済んでいたところに、こういった知識があることから、さっき食べた中に原因があるのではないか・・・となって、その中にアレルゲンとなり易い食品(サバなど)があるとそれを食べなくなってしまう。
セーフティにしようという面からは正解でもありますが、人生から食べられるものを一つ減らしてしまうというデメリットもあります。
3:本人にとって過剰な摂取がアレルギー反応の原因であった
実はアレルギーだからといって、まったく食べられないわけではないというケースもあります。
ある程度以上から反応が出る
あるいは、体調が悪い時に食べると反応が出る
こういった方も見受けられます。
思い当たるふしのある方はアレルギー専門の科を持つ大きい病院に行って検査してみることをおすすめします。
職場の職員にも、「アレルギーはありますが、給食で出る分くらいなら大丈夫です」と、きっちり調べている方がいます。
自分にとってどんな食品がどのくらいの影響力を持っているのか、これを知っておくことで、便利になる面は食事の付き合いなどでも多くあります。
アレルギーのイメージが花粉に引っ張られている
個人的には食物アレルギーのイメージが花粉症などに引っ張られていると感じます。
・一度なったら治らない
・少しでも花粉が舞えば症状が出る
実際には花粉症とはだいぶ異なる部分もあります。
花粉症は薬が合えば症状が大きく緩和できたりと、予防することもできます。
食物アレルギーもそんなことが出来たら便利ですが・・・
食物アレルギーと花粉症は切り離して考える方が良いと思います。
アレルギーは専門の病院での診断を
最近はアレルギーのある食品を毎日少しずつ摂取することで、状態を改善させる治療法などがあります。
一方で、指定された量以上の摂取などで事故も起こりえる方法ですので、きちんと大きい病院で、アレルギーを専門としている外来を持っているところで検査をして治療について相談をするということがおすすめです。
食物アレルギーは治ることがある まとめ
今回の内容のように
・一定の年齢でアレルギーが無くなる
・そもそもアレルギーではなかった
・治療で改善することもある
アレルギーについて積極的に知る、通院することで、食べられる食品を増やすことができる可能性もあります。
そのためにはやはり専門家の判断が必要になりますので、自分や家族だけで判断して仕舞わず、きちんと通院して、自分の状態を知っていきましょう。