スマート家電の普及と運動量の低下
家電は日進月歩という感じで、毎年何かしら新しい機能を持った商品が登場して、私たちを驚かせてくれます。
その中には単純な機能の向上だけでなく、使い勝手のそのものが向上し、その場から動かなくても何でもできるというスマート家電も普及しています。
スマート家電とは?
スマート家電というのは、アレクサ(ALEXA)やアマゾンエコー(Amazonecho)のような、スマートスピーカーに話しかけると連動している家電を簡単に操作できるというものです。
例えば、アレクサの場合「アレクサ、テレビをつけて」とスピーカーに話しかければテレビの電源が入りますし、何チャンネルが見たいのかを話しかければそのチャンネルにしてくれます。
ついに人類はテレビリモコンからも解放されたのです!
対応している家電もどんどん増えてきています。
部屋の明かりをつけたり、ルンバで掃除したり、エアコンを思いのままの温度でつけられたり。
まさにリビングのソファーにどっしりと座っているだけで何でもできてしまう時代になりつつあります。
近未来的ですね。
スマート家電で運動量が減少する
一方で、文明の発達は人間の運動量を少なくしていきます。
大きな変化は
・車の登場
・エレベーター、エスカレーターの登場
・家電の発達
このような感じで時代によって大きな山場というか変化があります。
こういった動く、体を動かす機会を減少することは便利で疲れない反面、運動量の低下により肥満や生活習慣病の原因ともなる部分があります。
便利になった分どこかで体を動かさないといけないというのは少し皮肉な話です。
家電の発達についてだけ分かりにくいので補足していきます。
例えば、
・洗濯機ができたことで、洗濯板を使ってゴシゴシ洗わなくても良くなりました。
・掃除機はほうきでの掃除よりも楽で、さらにルンバへと進化していきます。
・テレビも昔はリモコンもなく、チャンネルを変えるにもテレビまで歩いていく必要がありました。
こういった運動量は1回で考えるとたいしたことはありませんが、毎日何回も繰り返される行動もあるので、積み重なるとかなりの違いになります。
実際に僕は体重70㎏ですが、1時間掃除機をかければ242㎉程度消費します。
1時間も掃除機かけないのでは?と思われるかもしれませんが、1週間あれば1時間くらいの掃除機がけはする方も多いのでは無いでしょうか?
1週間では240㎉程度と感じますが、1ヶ月にすれば約1000㎉
しかも、楽になったのは掃除機→ルンバだけではないので、こういった積み重ねにより、10年ほど前であれば家事をしているだけで知らないうちに消費していたカロリーが、お腹の脂肪として蓄積していくことになります。
家電の発達で生活が楽になっても食事量は変わらない
一方食事に関しては飽食の時代と言われ、調理しなくても簡単に質にこだわらない場合には安価で手に入れることができるようになりました。
冷凍食品やチルド食品がどんどん進歩して、簡単に美味しいものが食べられるようになっています。
家電などの発達により消費カロリーは減る一方で、
摂取カロリーは変わらないか、以前よりも増えてしまうというアンバランスな状態になり易くなっています。
家電の発達による運動量の減少 まとめ
このように現代社会では運動量が少なくなっています。
これは一方で、無駄にエネルギーを消費しなくても生きて行けるようになったと捉える事も出来ます。
厚生労働省や栄養士は一応の基準を持っていますが、これだけ生活に多様性が出てきた昨今では、基準に何でも当てはめてしまう事が良いとは限りません。
自分の現在の生活において、消費と摂取のバランスが何処で取れるのかについては各自でも探していき必要がある時代になって着たと思います。
栄養士はそれに対応して、個人個人で異なる対応をしなければ問題の解決が難しくなってきています。