ポカリスウェットで太る?
日本のスポーツドリンクの市場を開拓したのはポカリスウェットと、その後に登場したアクエリアスによるところが大きく、この2つの商品の影響でスポーツドリンクのラベルは青のものが非常に多くなっています。
そんな健康的な飲料の代名詞とも言えるポカリスウェットですが、飲むと太るということも実際にあります。
どうしてポカリスウェットで太ってしまうのかでしょうか?
これは単純に、本来の用途と異なる飲み方をしているからという事になります。
ポカリスウェットにはカロリーが含まれている
ポカリスウェットはカロリーを含んでいます。
100ml中25㎉程度
500mlのペットボトル1本には125㎉です。
これだと多さが伝わってきませんが
体に悪い飲み物の印象の強い赤ラベルのコーラが500ml当たり225㎉ですから、コーラの半分以上はカロリーがあることになります。
ちなみにポテトチップスは最近1袋が65g位とやや小さくなりましたが300㎉前後の商品が多いですね。
こう考えると、高カロリーの商品よりは良いものの、ポカリスウェットがスポーツドリンクだからとガブガブ飲んでしまうと太る原因となる事は簡単に分かります。
そして、「体に良さそう」と、日中の水分摂取をポカリスウェットで行う人が、このカロリーの積み重ねにより
ポカリで太る
という現象を起こしていることが多いです。
なぜポカリスウェットはノンカロリー化しないのか?
では、最近流行の人口甘味料などを豊富に利用してカロリーを下げるということをどうしてポカリスウェットは行わないのでしょう?
実際アクエリアスなどは、そちらに舵を切っています。
その理由として以下のようなものがあります。
①ポカリスウェットは飲む点滴として生み出された
元々ポカリスウェットは飲む点滴というコンセプトに基づき、カロリー(糖質)、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムなどを補給できるように作られています。
この本来の目的を見失っていないということができます。
②スポーツ時のパフォーマンス維持のため
ポカリスウェットはスポーツ時に汗と共に失われるナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウムの補給と共に、エネルギー-源となる糖質を摂取する目的のために、糖質によるカロリーを持っています。
糖質は高強度の運動をするアスリートにとっては重要なエネルギー源となります。
このため、今後も安易にカロリーオフにはしないと思います。
③体への吸収速度を上げるため、糖質を5.7%含んでいる
人体へ素早く水分やミネラルの補給を行うためには人の体の浸透圧に近い成分にする必要があります。
カロリーオフのスポーツドリンクは塩分で調整を行っていますが、ポカリスウェットは塩分だけでなく、糖分でも調整しているので、カロリー摂取と浸透圧のバランスを考慮した上で現在のバランスに仕上がっていますから、今後も無理にここをいじったりはしないでしょう。
ポカリスウェットで太る理由まとめ
・ポカリスウェットはカロリーをそこそこ含む
・運動している人用の水分補給飲料なので、飲んでダラダラしていれば太る
・運動時にはカロリー摂取、吸収速度、ミネラル補給の面で優れた製品
つまりは
スポーツドリンク=健康的
だからと言って、運動習慣のない人がゴクゴク飲んでしまえば、カロリーがその分過剰に摂取されて太りますよ、というのが今回の話のまとめになります。
本来の用途で使用する分には優れていますが、誤解して、日々の水分補給にまで使用するとオーバーカロリーになるという話でした。