熱は風邪の症状
風邪は様々な症状があります。
咳やのどの痛みくらいだと会社や学校を休まない人が多いと思いますが、熱まで出てくるといよいよ静養が必要になってきます。
ところが、熱をすぐに下げようと、すぐに解熱剤を飲んだり、無理に発汗を促して熱だけ下げて次の日には最低限熱だけは下げておこうという方法で無理をする人も少なくありません。
とりあえず熱だけ下がると、体が楽になった気がして、頭もボーっとしにくくなりますが、そういった無理やり熱を下げる方法にはリスクもつきまといます。
今回は熱を1日で下げる方法(一応紹介だけ)とそのリスクについて紹介していきます。
平熱に戻す方法(通常)
熱を下げるには色々な方法がありますが、とりあえず正攻法と言える安全性の高いところを紹介します。
①十分な水分補給を行う
②厚めのパジャマなどを着る
③汗拭きタオルと着替えのパジャマを十分に枕元に用意しておく
④布団を多めにかけて寝る
⑤汗をかいたらタオルで拭いて着替える
風邪の時に熱がでるのは、高い体温で免疫などの働きを良くして、風邪をやっつけるためです。。
熱のある時は身体が休養を求めているので、いくらでも眠ることができます。
眠れる時にはたくさん眠ることで風邪の治りは早くなります。
厚めのパジャマや布団にする理由は汗で体を冷やしてしまわないためです。
高熱の際にはパジャマがビショビショになることもあるので、着替えは必須です。
平熱に戻す方法(危険な方法)
・長時間の入浴
・サウナ
・水分をガブガブ摂取する
要するに、たくさんの発汗があれば熱は下がっていきます。
ただし、これらの方法は体力の落ちている体調の悪い状態で行うと様々なリスクがあります。
危険な方法を行う事でのリスク
・激しい発汗での水分不足やミネラルの不足
・体力が落ちているところに更に激しく消耗する手段の実行
・単純に体温だけが下がるので根本的に解決できていないが治った気がして無理をする
とりあえずイメージしやすく表現すると
お風呂やサウナで更に体調が悪くなった時、例えば倒れてしまえば、脱水症状や体温の上昇により命の危険があります。
体温は下がりますが、無理やり下げただけなので、風邪は治っておらず、そこで無理をしてしまうと再び体調が崩れてしまいます。
このように無理な方法で体温を下げても、それは体温が下がっただけで、それによる症状緩和は感じるものの、風邪自体は治っていないという事になります。
僕も若い頃は解熱剤を飲んで、お風呂場にポカリスウェットを持ち込んで無理やり熱を下げ、次の日にサッカーの試合をしたりしました(途中から記憶が曖昧)が、病院でそれを話して怒られたことがあります。
こういった無理な方法に頼るのではなくて
きちんと予防、風邪をひいてしまったら静養を心がけていきましょう。
最近は解熱剤がなかなか処方されない傾向
こういった背景から、通院しても解熱剤は簡単にでなかったり、「熱が〇〇℃まで上がったら飲むように」などの注釈がついたりするようになりました。
風邪で熱が上がるのは自己防衛の手段だからです。
熱を上げることで免疫機能を上げるためです。
このため、薬で簡単に熱を下げてしまう事は少なくなりつつあります。
まとめ
熱が出るにも理由があります。
それを無理やり下げることは、様々な影響が出てきます。
海外では風邪で通院しても何の薬も出なくて、「帰って寝ていなさい」「仕事は〇日休むように」と言われて終わりという所も多いようです。
風邪は根本的に治療する薬がありません。
その症状を無理やり抑えたりするものです。
あまりにも症状が辛い場合に薬を使用する分には良いと思いますが、すぐに頼ると体の防御機能をストップしてしまう事にもなりかねないので、できれば十分な睡眠と休養で根本的に治すことをおススメしたいと思います。