ゲーム障害とネットゲームの基本知識

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ゲーム障害とネットゲーム

WHOがゲーム障害を疾患として認定 ゲームの何が悪いのか

ついにWHOがゲーム障害を疾患として認定しました。

最近は世界的にゲームを行う人口が爆発的に増え、世界大会なども盛んになり、eスポーツなど、スポーツとして取り扱う面も出てきまたが、今回問題になったのは、依存性の部分になります。

ここではゲーム障害の問題点など簡単に書いていきます。

ゲーム障害の定義

WHOが記載しているものを抜粋すると

ゲームの優先順位が高まり、生活上の問題が生じても、その他の興味や日常の活動よりもゲームを優先して継続またはエスカレートさせる程、ゲームに対して自らのコントロールを失っており、個人、家族、社会、学業、仕事などにおける役割に重大な影響を及ぼす状態が、12ヵ月以上持続するか、上記症状が重症である場合には、短期でもゲーム障害とする

つまりは「1日何時間ゲームをしているか」、ではなくて、それらによって様々なことに支障が起こっていることをゲーム障害と括っています。

この辺りはアルコール依存と似ていて、「どのくらいまで良いのか」は個人によって異なるという認識です。

個人的には、海外でゲーム障害と思われる症状で、ゲームを72時間続けた人がエコノミー症候群で亡くなっていることなどを踏まえて、上記に健康についての影響もかいて欲しいと思うところではあります。

下0無生涯が疾病であるという認識

一般的にはゲーム障害は現実逃避やゲームを辞めるという踏ん切りをつけられないことの精神的な弱さに由来すると考えられがちです。

ところが、日本で初めて専門外来を立ち上げた国立病院機構久里浜医療センターの樋口進院長は次のように説明しています。

「公式な疾患になることで、ゲーム障害は本人の意志が弱いからではなく、治療が必要な病気だと理解してもらえるようになって欲しい」

こういった面からも疾病という捉え方が適切となります。

ゲーム障害の問題点

ゲーム障害の問題点1:ゲームに時間が奪われ、生活に支障が出る

これは完全に依存と言える状態です。

本来しなければいけないことがある時間についてもゲームをする欲求を抑えることが出来ず、生活に支障が出る場合と、食べる、寝るという、生きるために必要な行動も忘れたり、優先されずにゲームを継続して、健康的に問題を抱える場合があります。

・学校や会社に行かなくなる

・家事をしなくなる

・健康を損ねる 不眠、体を動かさない(同じ姿勢を長時間続ける)、風呂に入らない

こういった部分の問題点がこの項目に該当します。

昔はゲームだけをして部屋から出なければ引き籠りのように、人との接点が失われてしまう危機感がありましたが、最近ではネット上のゲームでは他のプレーヤーとのコミュニュケーションケーションが存在したり、SNSなどで連絡を取り合って協力したり連絡を取り合ったりすることで、社会的な孤立感も感じにくい環境が出来ているため、危機感を感じにくいこともゲームに依存しやすいと言えます。

ゲーム障害の問題点2:お金を使いすぎてしまい生活が破たんする

これには2種類があり

・ゲーム機、PCやソフト自体にお金をつぎ込んでしまい、お金が無くなるパターン

・ネット、スマホゲームに課金し過ぎてお金が無くなるパターン

上記のようになります。

社会人であっても新しいソフトが出るたびに購入していればお金は簡単に底をつきます(しかもすべてをプレイする時間が作れるハズもなく)

日本ではゲームへの課金が問題になっています。

海外のゲームでは遊ぶための月額制度くらいのところが多いのですが、日本ではガチャと呼ばれる確率で強いキャラクターやアイテムが入手できる、それを持っていることでゲームが有利に進行できたり、周りに対して優越感を持つことができます。

このシステムのおかげで、ゲームの売り上げは一気に伸びたのですが、欲しいアイテムが出るまで課金したりすることで、様々な社会的な問題にもなっています。

いずれ法で規制されると個人的には思っています。

ゲーム会社もそれまでにいくら売上げられるかくらいの感覚で長期的にガチャでの売り上げだけで運営しようとは思っていないでしょう。

ガチャの売り上げを上げるための手法も確立されています。

・周期ごとに行われるイベントに有利なキャラクターやアイテムを販売する。

・少しずつ強いキャラを出していくことで、ガチャを一定の周期で回さないと強い戦力が維持できない

・他のプレーヤーとの競争や共同で行うシステムを導入することで競争心や優越感を持ってもらうことで、ガチャを回したくなるようにする

小中学生が何十万円分も課金してしまい、家庭問題になるというニュースを耳にするのは、こういった仕組みの中で自分に対する歯止めが効きにくいというだけでなく、周囲の仲間との関係性の中に、こういったゲームが入り込んできたこともあります。

更なるゲーム障害の問題点 依存に気が付きにくい

最近はスマホでゲームができます。

家に帰ればパソコンを立ち上げます。

パソコンではネットサーフィンをしているだけかもしれません。

では、それらを合わせたら実際に何時間ほど行っているでしょうか?

移動中の暇な時間に始めたゲームがいつの間にか他の時間にまで侵食してきていないでしょうか?

ネットとゲームを合わせると、本来するべき事を疎かにしていないでしょうか?

ただテレビ画面に噛り付いて動かないのがゲーム障害ではありません。

ネット依存という言葉がある通り、ゲームとネットを合わせて同じ症状になっている人もいます。

SNSなどでも時間は取られますから、合わせ技で生活に支障が出ている人も多いです。

段々とネット上でのやりとりの重要性が増し、リアルとの境目が曖昧になっていく現代で、「どこまでが良い」という線引きは難しさを増すばかりです。

上手に付き合っていく平衡感覚のようなものが必要になってきているのでしょう。

ゲームでも人間関係に疲れる

最近はゲーム内でも味方とグループで行動したり、他のプレイヤーと対戦するもが増えてきています。

本来自由で楽しいはずのゲームで、ルールや協調性を求められて人間関係に疲れることもあります。

今回のゲーム障害とは異なりますが、最近はゲームでの人間関係に疲れて精神的に追い込まれる人も出てきています。

特にネットゲームでは世界中の老若男女がプレイヤーとして存在していますから、価値観は多種多様になって当然とも言えます。

そういった状況に困った場合には、思い切ってそのゲームを辞めるという判断もあって良いのではないかと思います。

ゲーム業界からは反対の声

もちろんゲーム業界からはゲームに依存性はないという声がたくさん出ています。

ゲーム自体には依存性がなくても、依存してしまう人が多いという現状からWHOは新しい疾病として認定したわけですが、今後もこういった議論はゲームだけでなく繰り広げられていくことでしょう。

ゲーム障害とネットゲームのまとめ

ゲーム障害で亡くなった人の話は上記にも書きましたが、それ以外にも何日も寝ないでゲームをして体調を崩す人は少なくありません。

楽しいゲームで体を壊してゲームできなくなってしまうという悲しいことにならないようにするためにも、上手にゲームと付き合っていきましょう。