新型出生前診断は命の選別につながるのか

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新型出生前検査

新型出生前診断が命の選別につながるのか

妊娠中にお腹の子供の染色体異常があるかどうかが分かる新型出生前診断(NIPT)

以前の検査形態は羊水を取る必要があるなど、検査自体のハードルが高いものでしたが、最近では妊婦さんの血液を検査するだけで分かるようになり、手軽になりました。

今回はこの新型出生前診断について書いていきます。

新型出精前検査で分かる染色体異常

染色体に異常があると障害を持って生まれてくることになります。

どこの染色体に異常があるかで、それぞれ異なる状態が起ります。

染色体異常1:21トリソミー

これはいわゆるダウン症候群です。

21番目の染色体が通常より一本多いことが特徴です。

以前は選定性の心臓疾患を抱えていることから短命の傾向がありましたが、最近は医療の発達もあって、平均寿命はかなり長くなっています。

染色体異常2:18トリソミー

エドワーズ症候群とも言われます。

口唇口蓋裂の方が日本では知名度が高いかもしれません。

女性に多いことが特徴ですが、その理由としては男児は出産までに至らない事が多い為です。

染色体異常3:13トリソミー

13番目の染色体が多い事が特徴です。

一般的にはバトウ症と呼ばれるもので、口唇口蓋裂傷や、頭皮部分欠損や多指などの状態が見られます。

ここではザックリの紹介に留めさせていただきます。

新型修正前検査で陽性が出た際の対応

中絶を行うことが多くなっています。

もちろんそのまま出産に望む事も可能です。

日本では検査を受けて陽性が出た際の中絶率が9割を越える事がニュースになっていました。

ただ、これは日本だけでなく、このような検査を行っている先進国ではほとんど同じような状態となっていますし、そもそもどちらが良い悪いや、善・悪という感覚で捉えることは難しい問題となっています。

出精前検査が命の選択という考え方

陽性であれば中絶するという行為に対しては、少なからず反対する声もあります。

障害があるからと生まないのはどうなのか?など

そちら側の意見にも十分な説得力はあります。

ただ、難しいのは中絶をしないと判断しても、こういった染色体異常を抱えている子供は、無事に出産できる可能性が低くなっています。

最終的に無事に出産に至ることができるかは神のみぞ知るという部分もあります。

そして上記にある通り、検査で陽性が出た場合、中絶するケースが9割以上となっています。

この数字だけを見ると思う所もたくさんありますが、そもそもこの検査を行おうと思う段階で、染色体異常が発見された場合には・・・という前提があってのことだと思うので、冷静に考えればむしろ100%ではないというところに色々な思いがあるのだろうな、と感じます。

そしてこういった考え方についてはやはり価値観の違いなど、様々なもの(文化など)が影響してきます。

中絶をするにも理由があるわけで、それを否定することは女性の権利を脅かすことになる、とヨーロッパの国を中心にした考え方があります。

ブラジル、モロッコなどでは、胎児の障害を理由に中絶する事を禁止しているところもありますし、イギリスでは全妊婦に対して、出生前診断を行うようにしています。

個人的にはこういった問題については「どちらが正しい」と結論を決めずに、話し合い続けることが、大事だと思います。

どちらか一方にまとまってしまうと、少し怖く感じます。

注意点

日本医学会では、きちんとした認定施設で新型出生前診断を受ける事を推奨しています。

認定されるには一定の設備、人員配置、資格など満たす条件があるため、安全性と精度が保障されるためです。

最近はずいぶん減りましたが、きちんと認定を受けずに安い価格をウリにしているクリニックなどもあります。

ただし、この検査結果がもしかすると胎児の命を左右するものになるかもしれないことを考えると、検査の精度は絶対的な条件であると言えます。

お金を安く上げるなら他の何かにするべきでしょう。

新型出生前検査のまとめ

医学の進歩と共に、新しい課題も見えてくることがあります。

命というものに対して、淡泊になってしまわないようにしたいとは個人的に思っていますが、何にせよ判断をすることができるという状態自体は、何もないよりはかなり前向きだとは思います。

今後も安楽死(尊厳死)などを含めて、こういった命の始まりと終わりについての課題は医学が進歩するほど、人を生きさせることができるればなるほど出てくる部分だと思います。

時代によって価値観も変わるのでしょうが、どうあるべきかという議論は続いていくことを願います。