簡単に分かるポリフェノールの基本
ポリフェノールは体に良い成分として様々なテレビや雑誌にも取り合得られています。
また、お茶のカテキンや赤ワインのレスベラトロールのように、体に良いと言われる飲料に含まれるこういった飲料についてもポリフェノールに分類されるものです。
今回はこのポリフェノールについて簡単にまとめていきます。
ポリフェノールの効果
ポリフェノールは体の中でおこる様々な酸化を防ぐ働きがあります。
体内で起こる酸化は鉄などが錆(さ)びることと同じように例えられ、この体の錆びを予防するという意味で重要視されています。
効果① 活性酸素の働きを抑える
具体的には活性酸素という体の錆びや老化に関連すると言われているものへの効果があります。
これは活性酸素を分解する酵素の働きを活性化させる働きがポリフェノールにあるためです。
この効果から、ポリフェノールは美容の面でも注目されています。
効果②動脈硬化などの予防が期待できる
LDLコレステロール、一般的に悪玉コレステロールと言われるものが動脈硬化を起こすことを抑えることが研究結果として多く出されていることから、動脈硬化と、それに由来する病気について予防できるという事が期待されます。
他にも様々な研究が行われています。
ポリフェノールは何に含まれる?
では、抗酸化作用の期待できるポリフェノールは何に含まれているかという話に移っていきます。
基本的に植物系の食品に含まれ、動物系の食品(肉や魚など)には含まれません。
これは植物が紫外線から身を守るために持っているものだからです。
紫外線による自身の酸化を防いでいるというイメージです。
そして、お茶や赤ワインなど、一部のものにしか含まれない印象がある方も多いと思いますが、実はいつも食べている野菜や果物にも広く含まれています。
ポリフェノールを含む野菜
ブロッコリー、トマト、キャベツ、レタス、長ネギ、セロリ、玉ねぎ
他にもたくさんありますが、今回はいつもの食卓にも並ぶ特に一般的なものを選んでみました。
このように、特に変わったものを食べたりしなくて、きちんと野菜や果物さえ食べていればポリフェノールは摂取できているということになります。
ポリフェノールがもっと大きく取り上げられない理由
では、これだけ健康的であることなどが取り上げられる機会の多いポリフェノールの扱いがもっと大きくならないのかというと
欠乏症状がないということが理由になります。
ビタミンやミネラルとして取り上げられているものはどれも欠乏した時に問題が生じます、
そのため、摂取する量などが決められるのですが、欠乏した際のデメリットが特に見当たらないものについては、摂取した際にメリットがあったとしてもこれら程大きく取り上げられないというのは仕方のないところです。
まとめ
- ポリフェノールはいつも食べている野菜や果物にも含まれている
- ポリフェノールには欠乏症がない
- ポリフェノールの摂取で体の酸化を防ぐことができる
今回の内容については大まかにこのような感じになります。
総じて言えるのは、体には良いけれど、無理にサプリメントや赤ワインなどで摂取しなくても野菜などを食べていれば大丈夫、というのが現在のポリフェノールの立ち位置だと思います。