食品の食品需要問題について
今年のサンマは高い!
あまり数が取れない!
という内容の報道が続いています。(2017年のお話)
この理由としては
日本にサンマが到着する前に他の国で水揚げされてしまうから、ということがあります。
他にも、うなぎが絶滅の危機だとか
マグロについてはあまり取りすぎないように圧力をかけられたり。
最近は海のものについて、色々と問題を抱えています。
この背景には、今までその魚を食べる習慣の無かった国でも食べるようになったことで、世界的な需要が高まったことに影響します。
これもグローバル化の副作用と言えるかもしれません。
今後も、各国の魚の保存・輸送環境がもっと良くなれば、刺身という日本独特とも言えた食文化も世界的になってくるでしょうし、そうなると刺身にして美味しい魚はまた世界で取り合いになって・・・・
こういった問題は海産物ならではの部分が少なからずあります。
これが肉であれば牛何頭がいて、その内何頭を出荷して・・と牧場などで全数の確認や調整が容易ですし、農作物であれば、その気になれば色々な国で農地を広げて栽培できる(気候の影響は受けますが)、日本は土地が少ないですが、そうでない国もたくさんありますからね。
一時不足しても、先を見越せば世界中で奪い合いも最小限で済むと予想できます。
魚に関しては、どんな魚がどれだけいるのかという調査が難しいこと、魚自体が色々な国の間を行き来することがあって、政治的な部分も含めて難しいところがあります。
国同士の揉め事の理由になりかねないレベルです。
このように世界で海という一つの大きなパイをどう切り分け合うかが非常に難しいところです。
昔と今では分け合わなければいけない国の数がそもそも違います。
魚を食べる人口も違います。
更に発展途上国はこれから運送などの環境も整ってくると、海から遠い地域にも魚が行き渡るようになりますし。
切り分ける対象は増えるばかりです。
だから魚の数を増やすために禁漁にしたいと言っても、色々な国の事情があるので、分母を増やすのも容易ではありません。
養殖についても本来の魚より脂が増えるからと避けられたり、環境問題と隣り合わせになっていたりとまだまだ課題も多く見られます。
漁師さんも大変な時代になってきました。
日本で獲れて、日本で販売していたものが、海外で獲れて日本で販売されてしまうし。
このおかげで今のところ価格が跳ね上がっていない(結局日本には入ってくる分があるため)とも言えますが。
と悲観してばかりいても仕方がないので、
今までの日本であれば、食べなかったであろう食品をグローバル化の流れに乗って食べるように心がけていこうかと思います。
でも虫とかはちょっと遠慮したいな~
ヨーロッパ辺りのものならあんまりグロテスクなのないでしょうかね?
みんなで色々分けっこできたなら、ある程度平均化されて傷が浅くなるのではないでしょうか?
最終的には味などで淘汰されるものなど出てきそうですが・・・・
案外飽食の時代は終わりを迎えつつあるのかしれません。