ファイトケミカルとは
ファイトケミカルやフィトケミカル(以下ファイトケミカルで統一)という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
一時期はトマトのリコピンなどがこのファイトケミカルであり、
身体に良い!
ともてはやされていたのですが、あの勢いはどこへやら、最近はあまり耳にしなくなりました。
と、ここでは話題のピークが過ぎた感のあるファイトケミカルにスポットを当てていきます。
ファイトケミカルの特徴
植物中に存在して
「通常の身体機能維持には必要とされないが、健康によい影響を与える(かもしれない)植物由来の化合物」と言われます。
phytoは植物という意味で、chemicalは化学成分という意味です。
僕が以前Fightだと思っていて、
「体の中で悪い物と闘うということか!」
っと勘違いしていたのは内緒(笑)
きっちりした定義という程のものはなくて、ザックリこんな感じですというところ。
ファイトケミカルとビタミンとの違い
最も大きな違いは摂取しなくても大丈夫な所です。
不足したとしても健康に問題を起こすことがありません。
効果としては上にも書いてある通りで、
体に良いことがある(といいな)
実際には()のような揶揄は必要ではなく、本当に摂取すると効果的であると分かっている成分もいくつもあります。
概ねこういった体への良い影響は野菜などの色素や辛み成分などに含まれている物質に由来しています。
有名な所では冒頭にも書きましたが
トマトのリコピン
ブルーベリーのアントシアニン
この辺りは、特に健康に興味の無い人であってもテレビCMなどで耳にしたことがあるのではないでしょうか?
この他にも、抗酸化作用を持つポリフェノールを持つものが多く、健康面でプラスになるものが多くあります。
ポリフェノールがこれだけ身体に良いと言われても、ビタミンなどと別枠である事からも、ファイトケミカルも甘く見てはいけないという感覚が湧いてきます。
サプリメントにファイトケミカルを含むものが多いのはそういった理由からでもあります。
ファイトケミカルは第7の栄養素
ちなみにファイトケミカルは第7の栄養素と呼ばれることがありますが、この内訳は
3大栄養素 たんぱく質、脂質、糖質
5大栄養素 3大栄養素+ビタミン、ミネラル
6大栄養素 5大栄養素+食物繊維
7大栄養素 6大栄養素+ファイトケミカル
というようになります。
食物繊維がすでに一般に周知されるようになったことからも、いずれもっと脚光を浴びるかもしれない、という可能性はあります。
そのためには
・抗酸化作用の有用性がもっと証明されることと
・活性酸素が体内で行う悪さがもっと証明されること
この2点が必要です。
現在はここがあまり詰め切れていないので
ポリフェノールの摂取に積極的な人がいる反面、まったくの無関心の人はその何倍もいるのが現状です。
実際に摂取するとどれだけ効果があるのかは、判定しにくいものなので、しばらくはブルーベリーのアントシアニンのように
「○○は××な状態を改善する」
ということが分かったものから一般に知れ渡ることになると思います。
ただ、アントシアニンがファイトケミカルだという認識を得る事は難しくなってしまいます。
実際に視力回復に効果があるといわれるアントシアニンはファイトケミカルの1つですが、それを認識がしている人はあまりいないでしょう。
案外ファイトケミカルという言葉自体は廃れて、もっと違う形で表に出てくるのかもしれないですね。
どちらにしろ健康増進作用があるものがファイトケミカル!
という覚え方で良いと思います。
野菜食べろ!という意味でもありますね(笑)