ペットボトルを凍らせると最後の方は味が薄くなる理由

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氷

凍らせたペットボトルはどうして最後薄くなってしまうのか

暑さ対策の一つとしてペットボトルを前日から凍らせておいて、それを持ち歩くというものがあります。

飲んでよし、おでこや首筋に当てて良しと重宝する反面、飲料として摂取する際に、最初は濃い味がするものの、最後の方になると、ほとんど水ではないかという味の薄さになります。

今回はこの理由について簡単に説明していきます。

 

不純物を含むペットボトル飲料の氷は溶けやすい

ペットボトル飲料にも多種多様なものがありますが、基本的に味のついているものについて味の濃淡が生まれます。

この原因は、氷に不純物が含まれるほど溶けやすくなるという特徴があるためです。

純粋な水を凍らせた場合はかなり溶けにくい氷となります。

ところが、空気を取り込んだだけでもその部分の氷は溶けやすくなります。

家庭や飲食店で飲み物を頼んだ時に入ってくる氷、中央部分だけくぼんだ形に溶けるのを見たことが無いでしょうか、凹のような感じです。

これは水を凍らせる際、中央に空気が残りやすく、その空気の部分が先に溶けることから均等に溶けないという現象が起こります。

 

味付きのペットボトル飲料であれば、

不純物が多い部分=味の濃いところ

ということになるので、最初に溶ける部分ほど味が濃く、最後の方は味の薄い部分ばかり残ってしまうので、ほとんど水を飲んでいるような味になります。

この場合の不純物はフレーバー(味)のための様々な成分となります。

果汁である場合もあれば、塩分を始めとしたミネラルだったり、水以外のものを表します。

 

アイスも不純物で溶けやすさが変わる

アイスも凍らせたものである以上同じ特徴を持ちます。

味の濃い物ほど溶けやすくなります。

ただし、飲料と違って、そもそも凍らせて溶ける前に食べるというデザインとなっているので、味のバラつきは抑えられるように作られています。

家までに溶けないように・・・など気を使う場合にはバニラなど、なるべく単一の材料で作られている物がおススメです。

複雑な味の物ほど溶けやすくなってしまいます。

特にアイスクリームは基本のバニラ味に何かをプラスして味を変えているので、溶けにくさだけで言えばバニラが鉄板ですが、高温下では、どちらにしろ溶けるので早めに好きな味を食べるのが良いかもしれません。

 

凍らせたペットボトルでの注意点

凍らせたペットボトルは最初に味が濃いことを書きましたが、有効な成分も最初に溶けだすという意味になります。

熱中症予防の為、塩分などミネラル入りの飲料(スポーツドリンク含む)を凍らせた場合、ミネラルを含む部分は先に溶けるので、最後の方はミネラルの摂取が期待できないという事になります。

このように継続的に摂取したい成分がある時には、凍らせてしまう事でそれを妨げることになり得る為、注意が必要です。

 

溶けにくい氷の作り方

飲み物を飲む際グラスに入れる氷がへこんでしまわない凹ための方法として

①ゆっくり凍らせることで、空気が内側に閉じ込められないようにする

②一度煮沸して水分中の気体を外へ追い出す

この2通りの方法があります。

家庭用の冷凍庫で凍りを作る際には②がおススメですが、最近の自動的に氷を作ってくれる機種では水タンクに一定以上の温度の物を入れられない場合があるので、確認してから実行してください。