旬の食材を見直そう
最近は野菜や果物の栽培技術も向上し、どんな季節でも様々な食材が手に入るようなりました。
その影響もあり、それぞれの食材の本当に美味しい時期=旬がいつだったかという事については何となく忘れてしまいがちになっていると感じます。
今回は旬の食材を美味しい時期に食べることで得られるメリットについて書いていきます。
旬の食材は栄養満点
食材にはそれぞれ旬というものがあります。
旬はその野菜が最も美味しい時期であると共に、栄養価も年間でもっとも高くなります。
魚であればもっとも脂が乗って美味しい時期です。
魚の脂は質の高いものが多く、有名なところでは、青魚の脂に含まれるDHA・EPAという脳の血流を良くし、血栓を防止してくれる成分などがあります。
冷凍食品は旬の食材を使用
基本的に冷凍野菜に使用される野菜はこの旬のものを使用しています。
最も多く収穫できる時期でもある旬は、特に野菜の仕入れ価格を抑えることのできるタイミングでもあるからです。
このため、天候不順で質の低い野菜が高く販売されている場合などには、冷凍野菜の方が安価で高栄養ということになるので、冷凍食品と聞くと何となく体に悪そうという印象を持たずに、上手に使い分けることで、食費を抑えながら栄養価の高い食事を実現することができることもあります。
旬の食べ物は食べる時期に合った特徴を持っている
そして、旬の食材のもう一つの特徴として、食べる季節に合っているというものがあります。
夏野菜は水分を多く含むため、夏の暑い時季に食べやすく、体温を下げてくれる働きも持っています。
一方の冬は、根菜が旬を迎えます。
根菜は地中で育ち、熱を保つので、食材自体が体を冷やさないという点と、ほとんどの根菜について、食べる前に茹でるなどの加熱調理を行うことで、体温を上げる食材になります。
魚や動物類は冬の時期には寒さに耐えるために脂肪が多めになり、夏場には脂肪が少なくなるというようにそれぞれの季節に合った状態になります。
これらの特徴は人間のその時期に求めるものとも一致しています。
夏は体温を落としたいので、無駄に脂肪をつけるメリットが少なく、水分の多い食材で体温調整をすることができる上、水分を多く含む食材は喉ごしも良く、食べやすい傾向があります。
調理法にも季節感
季節の食材はそれぞれ食べる時期にあった調理法が確立されています。
このため、季節の食材を揃えて置くだけでも、献立に困らないようになります。
夏野菜の胡瓜やトマトはサラダ、酢の物、和え物など、加熱しないでも美味しく食べられるため、夏の暑い時季にぴったりの調理法と相性が良いので、暑い時季にはたくさんの出番があります。
冬の根菜類は汁物、煮物、鍋物と相性が良く、これらは食材に良く火を通す調理法からも、冬に体を温めてくれる、さらに調理が簡単であることから、冬場には非常に重宝します。
こういった季節に合った調理法は、まだ保存が長期間できない頃に栄えたものだと考えられますが、それこそが、その時期の食材をそのタイミングで市場の良しく食べるための方法と言えるのが面白い所です。
旬の食材 まとめ
すでに旬という言葉が死語になりつつあるような、季節を問わずに何でも手に入る時代になっています。
ですが、敢えて四季折々の食べ物を楽しむという行為を楽しんでみることはいかがでしょうか?
日本にいると当たり前なので、忘れがちである事に
「四季のあるありがたみ」というものがあります。
年中寒い国
年中暑い国
こういった国々からすると、日本の四季は羨ましく、美しいものです。
そういった季節に合った食材の良さを再確認する余裕を持った生活をたまには送ってみましょう。