パスタは太らないという研究結果についての反論

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パスタは太らない

パスタは太らない?という報告

カナダ、トロント大学などで研究がおこなわれていた内容で
パスタは体重増加に影響しないというものがありました。
 
このお題目だけを見た時には
パスタだと太らない理由が発見されたのかと期待したのですが案外そんなこともなく、その他に似たような論文を見ましたが、理由として納得できるのは
白米と比較するとディラム小麦粉を主に原料とするパスタは低GIのため、太りにくい
という部分くらいでした。

検証するためのデータ採取が難しい

白米と比較するにしてもパスタだけを1日3食延々と食べることはあまり現実的ではないことから、週に数回をパスタに切り替えてどうだったか、という部分で検証されることが多く、パスタだけの影響なのかを詰め切れないところがあります。
特にこういった検証は人種でも異なることから、日本人のようなモンゴロイドではどうかという話になりますが、日本人にパスタを食べ続ける生活をさせるのはなかなか難しいのではない
でしょうか?
僕なら白米を出せ!と言いかねません(笑)
 

常識的な範囲の量での研究になってしまう

実際にトロント大学で行われた検証も、週に3.3サービングのパスタを摂取した場合となっています。
これは実際には2カップ分程度のパスタの量になることから、正直大した量ではありません。
意地悪な言い方をするのであれば、摂取する主食の量が適正、もしくはそれ以下だから痩せたのではないかと考えることもできます。
これはもちろん実験が人体に悪影響を出すことは避けなければいけないという倫理的な観点から仕方のない所ですが、人体実験は安全を確保することからあまりギリギリを攻めることができないというジレンマはあります。

パスタが低GIだから太りにくい理由

では上記でパスタが太りにくいと納得できそうなのは低GIであることくらいと書いたのはどうしてかというと
GI値が高いと糖質の吸収が早く、血糖値が一気に高くなり、それを抑えるため、たくさんのインスリンが分泌されることになります。
一方の低GIの食品では、吸収速度が緩やかなことから、一気に血糖値は上がらず、それに合わせてインスリンが分泌されます。
このインスリンは血糖値を下げることが主な働きではあるのですが、一方で肥満ホルモンと言われてしまっていて、体脂肪の合成を進める働きがあります。
ただ、このGI値についてはまだ高い方が良いのか低い方が良いのかは少しもめている部分もあるので、あまり過信して、「低GI食品だから大丈夫!」とならない方が良い部分です。

パスタが太らないという内容について まとめ

パスタが太らないかというと、勿論そんなことはなくて、他の炭水化物(主に米やパン)と比較した際には、太りにくいと言えそうだということが今回の主な内容です。
結局太るか痩せるかはカロリーの問題なので、カロリーがある食品である限りは「食べ過ぎれば太る」という呪縛から逃れることはできません。
 
最近はネットでもこの「パスタは太らない」の文字を見かけますが、あまり期待しない方がよいでしょう。
イタリア人もおじいちゃん、おばあちゃんくらいになると太っている人もたくさんいますから。
そもそも白米と異なり、パスタはソースと絡めて食べるものです。
クリームソースなんてかけた日にはカロリーは一気に跳ね上がります・・・・
何事も節度をわきまえて摂取したいものです。