運動のし過ぎが招くオーバーワークの弊害

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オーバーワークによる障害

オーバートレーニングによるデメリット

毎日同じ部位について強度のトレーニングを行うことでオーバーワーク(オーバートレーニング)となることは昔から言われています。

今回はこのオーバーワークについて書いていきます。

オーバーワーク2つのデメリット

特に

効果的な筋肥大ができない

同じ部位に継続的に負担がかかることでの故障

この2つのデメリットについて今回は書いていきます。

効果的な筋肥大ができない

筋肉は使用することで筋繊維の断裂が起こり、それが48~72時間ほどで修復、さらに以前より少し強くなるという超回復が起こります。

そしてこの超回復が起こり、以前より筋肉が増えた状態でさらに筋力トレーニングを行うことで、

筋繊維の破壊⇒筋繊維の修復⇒超回復により筋肉が増える⇒筋繊維の破壊⇒筋繊維の修復⇒超回復超回復によりさらに筋肉が増える

と、筋肉は少しずつ増えたり、筋力が強くなったりします。

この修復までのサイクルを待たずに負担をかけ続けることは超回復のサイクルが回ってこないので、一般的には効果的ではないとされています。

そして専門書などでも、毎日同じ部位の筋力トレーニングを行うと却って筋肉が減少すると書いてあるところすらあります。

個人的にはこの筋肉が減少するという現象についてはあまり信用していません。

この理由はラグビーのスクラム練習、ほぼ100%の力を毎日発揮する必要があります。

ではラグビーでスクラムを組むポジションの選手はみんなガリガリでしょうか?

見事な筋肉をしていますよね?

つまりトレーニング量に見合った栄養補給ができているのであれば、効果は出るということになります。

他にもこういった超回復の知識がない方がトレーニングをガムシャラにやっても一定の効果が出ることからも、毎日のトレーニングは効率としては悪いのかもしれないですが、マイナスという可能性は低いと考えています。

ただ、毎日強度のトレーニングを行うことになるので、毎日かなりのボリュームの食事をする必要がある点などは考慮が必要です。

基本的に運動しているガリガリの人、特に少年少女~青年世代については原因がオーバートレーニングそのものというよりも、そのトレーニングをした後に摂取するべきエネルギー、たんぱく質が摂取できていないという面の方が強いと思います。

同じ部位に継続的に負担がかかることでの故障

高強度の運動を継続して行うことは筋肉に負担をかけるだけではなく、靭帯や関節にも多大な負担をかけます。

このため、一定のインターバルをおいてトレーニングを行うことは、関節や靭帯の回復を促す行為でもあります。

毎日同じ部分に大きな負担をかけるということは、その部位を怪我しやすい状況を作ります。

例えばベンチプレスを限界ギリギリの強度で毎日行うのであれば、ヒジ、肩など、小さな部分にも大きな負担が蓄積されることになるので、日増しに故障のリスクが高くなります。

そのため、ウエイトトレーニングを行う際には部位をわけてトレーニングする方法などが取り入れられています。

胸の日や背中の日と分けることで、とある一部分に負担がかかりすぎないようにするためです。

特にスポーツの補強としてウエイトトレーニングを行う場合、トレーニングでの怪我は、本来のスポーツにマイナスになるため、こういったケアは重要になります。

まとめ

オーバートレーニングには明確な指標はありません。

これは、個人個人で回復力、靭帯や関節の強さ、トレーニングの強度と頻度といった様々なものから影響を受けるためです。

特に痛みが出ると、自覚できるのですが、軽い違和感くらいだとむしろストイックな人ほどそこで休みを入れることが出来ずに状態を悪くしてしまうことがあります。

怪我してしまえばしばらく休まざるを得ないという点を考慮すれば、早め早めにトレーニングを休む方が結果的には多くのトレーニング、質の高いトレーニングを行うことができるので、大事にならないうちに様子を見ることも大事です。

甘やかしすぎると筋肉はちっとも成長してくれないのが困りものですが(笑)