食事・健康に対する知識も個人によって必要なものは異なる オーダーメイドの時代に

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健康・ダイエットの方法もオーダーメイド化

食事・健康はオーダーメイドの時代に

健康番組、健康関連の雑誌などで

○○は体に良い!

などの特集が毎日のようにあるわけですが、食べ物に困らず、生活面でも多様化が進む昨今では、こういった広く浅い層へ情報提供はそろそろ限界だと感じています。

そもそも不健康の理由が多岐に渡る

これが戦時中や戦後間もなくであれば、日本人にとって最も必要な情報は間違いなく、栄養失調を防ぐ・改善することでした。

一部の富裕層以外は共通の課題を抱えていた時代だと言えます。

それが現代では、痩せすぎている人もいれば太りすぎている人もいる。

そしてそれが単純に不摂生であったり、仕事上生活のリズムが一定にできないことであったり。

または単純な偏食であるのか、アレルギーなど、何かしらの都合で食べられないのか、そもそも少し前まではこんなにアレルギーを持つ人は多くありませんでした(発見されていなかったという可能性もありますが)

しかも、食事そのものに選択の幅が広がっています。

和食中心なのか洋食や中華の割合が多いのか、間食についてはさらに様々な選択の幅が出てきます。

アルコールもそれほど高価でない商品が増え、どの程度飲むのかという点では健康と切り離せないものになってきています。

このため、広く浅い層への情報提供は困難に感じます。

幅を絞った話は効果的で面白い

糖尿病教室というものがあります。

これは主に病院主催で、糖尿病の方にターゲットを絞っているので、参加している方の多くにとって有効な情報が得られる可能性が高くなります。

これは糖尿病の方が糖質やエネルギーに対し、どの程度に抑えるべきかという指標が確立されているためです。

病気関連の食事指導はこういった面では一歩先を行っていると言えます。

とはいっても、今後は医療費の削減、そもそも病気になりたい人なんていないわけであって、病気にならない、健康でいられるための生活習慣を身につけるための知識が求められます。

画一的な内容ではダイエットもままならない

現在でも様々な手法のダイエットが生まれては消えていきます。

これは必ずしも効果を上げられない部分があるためです。

この理由としては、

そもそも継続が困難である

その人に合っていない

という点があります。

そもそも継続が困難である

ダイエットは結局のところ一生続けられる習慣として身につけないと、体重が減ったから元の生活に戻すと、元の木阿弥となるものです。

そのため、継続することが大切ですが、どうにも流行するダイエットは一時的な効果だけを期待するものが多い・・・

ダイエットは一時的に行う動機ではなくて、ライフスタイルに昇華されなくてはいけない。

そのためには正しい食習慣を身につけることがダイエットと言えますが、この部分についてまだまだ誤解が多いように思います。

その人に合っていない

元々の生活がどういうもので、何が悪くてダイエットの必要性があったのかで、成功するかどうかは変わってきます。

様々な病気に効く万能薬がないようにダイエットについても、どのように生活習慣を変えるべきかは個人によって処方が異なるはずです。

このため、どんなにたくさんの人に指示されるダイエット方法であっても、「効果がなかった」という人は必ず一定数います(もちろん途中で挫折しただけの人もいるでしょう)

上記をふまえて

これらの状況から、その人その人により、どのように生活習慣を改善していくかという取り組みは変わっていかなければいけません。

仕事の付き合いで夜の会食は減らせない人に向かって、「夜の食べ過ぎはダメ」というダイエットの一般論を押し付けてもそんなものは続きません。

同様に仕事だけでなく、家庭の都合、本人の体質などの都合もあるわけです。

そして目指す体もそれぞれ違います。

血液検査の値を良くしたいのか、体重を標準に健康的に近づけたいのか、カッコいい・きれいな体を目指すのか・

どういう人がどんな目標をもって行うのかまでを一致させた範囲での集団的な指導くらいに絞られていないと話を聴いてもあまり参考にならないでしょう。

今後は栄養指導も栄養士が個人個人に合わせたオーダーメイドに移行する様子は続くのではないかと思います。

まとめ

栄養情報は巷に溢れ返っていますが、どんな人に対して発信されているか(効果がありそうか)が明確でないと、その情報通りの食事をしても健康にならずに、健康を損ねてしまう可能性があります。