発注ミスから逆転した話
つい先日発注ミスをしてしまいました。(写真はあくまでイメージです)
意外とすぐにリカバリーできた上に、上手く捌けたので、その時の様子を書いていきます。
コーヒープリンが普通のプリンに
コーヒープリンを作る予定でした。
この日のプリンは銃乳にプリンの素を溶かして固めるだけのもので、そこにコーヒーを少し混ぜて固めることでコーヒープリンにするというものでした。
ところが、コーヒー(インスタント)を僕が発注し忘れ、調理スタッフの手順書にも、コーヒープリンの作り方はざっくりしか書いていなかったので、材料を見て「いつものプリンだ」と思ったそうで、当日の朝、冷蔵庫を確認すると普通のプリンが並んで固まっていました。
それを発見した瞬間の背筋の凍るような感覚・・・ここしばらくこういったミスとは縁がなかったので、久しぶりの冷や汗を流す感じを味わいました。
そこからすぐに厨房のチーフと相談し、それを施設のトップに相談しに行きました。
ここでの対応案で良いものが思いついたのが今回最大のポイントでした。
プリンからコーヒープリンへ
その対応策は
プリンの上にコーヒークリームを乗せてコーヒー味を楽しんでもらうというもの
その為に近所のスーパーに出かけて生クリームとコーヒー、牛乳を購入しに行く許可をもらいました。
コーヒークリームは
牛乳を軽く温めてインスタントコーヒーを溶かして、コーヒー濃いめのコーヒー牛乳を作り冷やす。
それを生クリームを混ぜて5分から7分くらいの泡立ち(硬さになったくらい)で投入し、更にかき混ぜて、好みの硬さになったら出来上がりです。
それをプリンの上に乗せ、プリント一緒に食べると少しビターなコーヒープリンに早変わりです。
特に食べた職員から好評で、中には「コーヒープリンがこう出てくるとは思わなかった」と言われたりしましたが、苦笑いして「僕もです」と切り出してからミスがきっかけでできたという話をしたりしました。
カバーが上手くいけば笑い話です。
ただ、カロリーと食材費が予定より多くなってしまったという部分はあるので、できればこいった変更は避けたいところです。
提供後に思う事
こういったミスをした時に、「ミスしたので、今日は普通のプリンで勘弁してください!」としてしまうのも一つの方法です。
でも、メニューを楽しみにしていたという人には申し訳ないので、自分のミスということもあり、リカバリーに全力を尽くしました。
当然厨房内のスケジュールも狂うので周りに迷惑をかけっぱなしになりましたが、そこは謝罪と後日何らかの埋め合わせをするというところで、誠意を見せるしかないところです。
パニックにならない事が重要
今回、ミスをリカバリーできた最大の要因を最初のアイデアが良かったとしましたが、もうひとつ大事な要素があります。
それがパニックにならないことです。
慌てたり、頭を真っ白にしてしまっても何も良いことはありません。
落ち着いて頭を働かせながらリカバリー案をいくつか持って偉い人のところへ行き
どんなミスをして、現状どうなっているのか?それについての謝罪までを最初に行う
そして必要な行動を確実に迅速に一つずつこなしていく。
僕の職場であれば、報告後、事務職に現金を出してもらう手続きを行い、出してもらえたらスーパーへ、厨房への説明はそれぞれの作業の合間に済ませておいて、食材購入後の準備を進めておいてもらうという感じでした。
食事提供は時間との闘いなので、イレギュラーが起こった際の対応力は非常に大切です。
やることを決め、決断したら即実行するくらいが丁度良いです。
どうしようかな、とか、どっちにしようかなんて悩み時間はありません、即断即決で行きましょう。
もちろん途中でおかしいと思ったなら修正は必要ですが。
こういった対応は得意な人と苦手な人がいます。
苦手である場合には書類の見直しを慎重に行うなど、予防に力を入れる事もアリだと思います。
まとめ
今回は自分がこれまでにしてきたミスの中では小さめのミスに入ると思います。
ただ、無駄なく対応できたこと、そのまま提供するよりも出来上がりが良かったことなどから、記録に残して置こうと思い、ブログに書いています。
ミスなんてしないに越したことはありませんが、実際にこういった仕事を行っているのは人間ですからミスはあるものです。
更に言うと、仕入れ業者の各部門で働いているのも人間ですから、こちらに落ち度がなくても食材が届かないなんてこともあります。
来るはずの業者を時計と睨めっこしながら待ったり・栄養士には心臓に悪い瞬間がそれなりにあるので、普段は心落ち着かせていきましょう。