施設栄養士の仕事 【⑫栄養相談・指導】

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栄養指導はカウンセリングのような印象

施設栄養士の仕事 【⑪栄養相談・指導】

施設で働く栄養士は病院のように栄養指導加算があるわけではないことから、そんなに栄養相談を行う機会はありません。

そうはいっても、希望があれば相談は受けますし
必要と感じれば他の時間を削ってでも積極的に行う業務になってもきます。

その他栄養士業務については

>>>施設栄養士の仕事【①献立作成】の冒頭部分にリンクを貼ってあります。

栄養指導の方法

栄養指導・栄養相談と一言に言っても、方法などは多岐に渡ります。

まずは対象決めていきます
・個人に対する指導
・集団に対する指導

栄養指導の方法1:個人に対する栄養指導

これはカウンセリングのような方法が最も効果的です。
昔は単に、病気に関する正しい知識の押し売りでしたが、最近ではその個人個人に合わせた方法を探しながら課題に対してアプローチしていく方法が増えてきました。

まだまだ栄養士によっては厳しいこと言って終わりなんてこともあるようですが・・
基本的には相談者に寄り添う指導が増えてきています。

栄養指導の方法2:集団に対する栄養指導

集団に対して指導を行う際には、セミナーのような形で集団の前で話をする方法と、紙などの媒体を通して情報提供を行う方法の2通りの方法があります。

最近では紙に書いて配るだけでなく、動画や音声配信という方法も広がってきています。

集団に対する指導での難しさは、大枠での話はできても、個人個人の細かい困りごとについてまで踏み込むことが難しいという点があります。

こういったそれぞれの特徴を踏まえると、どちらが優れているという問題ではなく、どう使い分けるかが大事なことが見えてきます。

たとえば、最初に集団の前で話をして、興味を持ってくれる人は後日個別に話をする時間を作って対応を行う。
こうすることで、集団指導を最初の窓口として利用し、その後興味を持った、こちらの話に耳を傾けてくれる確率の高い人を個別指導に誘導することができるので、上手く個別の指導までたどり着ければ、成功率はぐっと高まります。

栄養指導の目的

栄養指導の対象となる状態として、最近では生活習慣病の該当者が多くなってきています。
まだ何らかの症状が出ているわけではないものの、このままの生活を続けていると何らかの症状が出てきてしまうだろうという人達です。

こういった人達に対して、何が出来れば栄養指導の目的が達成されたと言えるでしょうか?

この答えは「行動の変容」です。

相手の生活に何らかの問題点があるから生活習慣病の健診などにひっかかってしまうわけです。

その課題について自分で気づいて、どうすれば良いのかを自分で考えて行動を変えてもらえることが理想的です。
なんでもそうですが、誰かに言われたことよりも、自分で気が付いたことの方が身になります。

そこまでの道のりを手伝うという事が栄養士の仕事になります。
栄養の知識のあるカウンセラーという感じですね。

昔は正しい知識を伝えることが栄養士の務めでしたが、最近はネットでそのくらいは簡単に出てきますからね。
求められる役割が変わってきたということなのでしょう。

栄養指導の流れ

聞き取り→課題の発見→課題へのアプローチ→途中評価

途中評価が良い場合には継続
芳しくない時は、課題の見立てが合っていたか? アプローチの方法は的確だったかを再評価して、継続して様子を見るのか、取り組む内容を変更するのかを判断します。

これを繰り返すことで成果を挙げていきます。
難しいのは、何らかの数値が良くなったからと言って、元の生活に戻ってしまうと、ダイエットと同じで体は元に戻ってしまうという点です。

このため、一時しのぎの生活ではなくて、生涯続けられる無理のない生活を身につける必要があります。
一時ではないという点で、やはり行動変容という言葉がしっくりきます。

大きな目標を達成するためにショートステップで少しずつ進んでいく方が無理がないので長期的な視点でみると成功率が高くなります。

栄養士の仕事 栄養相談・指導のまとめ

施設栄養士としては栄養相談や指導を行う機会は少ないものの、実際に行うという場合には上記のように様々な知識と手順が必要になります。

最後になりますが、栄養相談や指導を成功させるために必要なのは、栄養士の専門的な知識はあるに越したことはありませんが、それよりも信頼関係を上手く築けるかにあると思っています。

どんなに正しいことを話しても相手の心に届いていなければなんの意味もありません。
そのためには相手の話を傾聴し、尊重するという姿勢こそが最も大切だと言えます。

この他栄養士業務については

>>>施設栄養士の仕事【①献立作成】の冒頭部分にリンクを貼ってあります。