日常に潜む熱中症のリスク
熱中症と言えば、夏に屋外スポーツをしている人や、高齢者や小さい子供のように、暑さなどに弱い人のなるものと言う印象があります。
もちろんそんなことはなくて、日常生活の中でも気を付けるべき場面などは多くあります。
今回はどんな場面で熱中症になった事例があるのか、どうしてなるのかと言う点を簡単に書いていきます。
こんな場面でも熱中症
バーベキューで熱中症
バーベキューは春先から秋ごろまで行われますが、5月には紫外線が強くなるので、直射日光により、それ以降は気温の上昇と共に、熱中症になる人が多く見られます。
間接的な原因として、アルコールの摂取も影響しています。
・アルコールを分解するために水分を使用する。
・そして利尿作用によってトイレにも行きたくなる。
こういった水分を失う要素が整ってしまいます。
ただでさえ体温の上昇を抑えるために汗で水分を失っているところに、これだけの要素が重なることで、熱中症になるリスクは一気に高くなります。
野外コンサート、コミケなどでも熱中症に
特に会場の熱気の凄いフェスなどのような会場では
・人が密集している
・しかも、それぞれ興奮して体温が上がり、熱気がすごい
特に人が大勢集まった空間でみんなが汗をかくと湿度も高くなるので、せっかく汗で体温を逃がそうとしても、汗が蒸発しないため、皮膚の温度を上手く下げることができないという問題も出てきます。
更に最近は会場でもかなり神経質に警戒していますが、コミケなど、物販のイベントでも熱中症が問題になっています。
屋内のイベントがほとんどであるにも関わらず。会場のキャパシティを超える人が集まり、冷房があってもその効果を発揮できない環境にあることなど、熱中症のリスクは非常に高い空間となっています。
冷房を切った夏場の車中での熱中症
これは毎年のように小さい子どもの命を奪っています。
すぐに戻るからと、大人が車を離れている時間だけ冷房を切る
でも、20分もすれば夏場の小さな密閉空間は夏の暑さを十分に反映させるものになります。
そこへ小さい子供など、大人よりも暑さに耐性の無い子を放置してしまえば、結果はどうなるか分かるというものです。
冷房を入れない夏の家の中での熱中症
実は高齢者の熱中症の多くに「自宅で発症したもの」があります。
この原因は
・暑さなどを敏感に感じにくくなる
・暑さ自体に弱くなる
こういった機能低下に関する部分も関連していますが
むしろ、自分一人の家で冷房を入れるのはもったいないなど、昔ながらの我慢強さが招いている部分もあります。
子どもは特に熱中症に注意
小さい子どもは熱中症に大人以上の注意が必要です。
特に、最近は道がコンクリートで舗装されていますが、夏の直射日光にさらされたコンクリートは暑くて素手でさわれたものではありません。
そして、子どもの身長は大人よりも低く、コンクリートに頭までの距離が近いので、照り返しの部分も含め、夏の暑さを大人以上に感じやすいということがあります。
ベビーカーも熱がこもりやすいので、夏は直射日光だけでなく、外に長時間いることを減らすことが、子どもを守ることに繋がります。
大人の基準で休憩や水分補給をするのではなく、早め早めに、対応する必要があります。
意外な所で起こる熱中症のまとめ
熱中症はスポーツをしていない日常でも注意が必要だということが上記の例からも伝わったかと思います。
・人が多く集まるところ
・熱気のあるイベント
・アルコールの摂取
こういった環境では、屋内であろうと、屋外で直射日光を避けていようと、熱中症のリスクがあるということを覚えて、夏も元気に過ごせるようにしていただきたいと思います。