筋肉は3日で衰える でも、マッスルメモリーで元に戻りやすい

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マッスルメモリー

筋肉は3日で衰える

筋肉は3日使用しないと衰えていきます。
骨折などで寝たきりになると顕著です。
日常生活程度でも、少し体を動かしていればその現象は少し緩やかになります。
 
では、3日で衰えてしまうのであれば、筋肉をつけるという行為はあまり意味がない行動なのでしょうか?
答えから言うと
筋肉は元の状態(質や量)に戻ろうとするマッスルメモリーと呼ばれる機能があるので、無駄になる事は少ないです。
片足を骨折してしまった人が、しばらくぶりに会うと、左右差が気にならなくなっていることがほとんどです。
これは女性で、普段運動習慣がない人でも同様で、特に骨折した足だけを強い負荷をかけてリハビリやトレーニングをしなくても、骨折以前の状態に戻ります。
これがマッスルメモリーの働きです。
このため、学生時代にラグビーをしていたマッチョマンが、社会人になって太ってしまっても、トレーニングを再開すると、社会人からトレーニングを開始した人とは比べ物にならないスピードで筋肉がついていきます。
筋肉が付く、というよりも、その運動に適した筋肉量に戻っていく、という方が正しいかもしれません。
こうして以前のレベルにはかなりのスピードで近づくことができます。
 
つまり、筋肉こそ、昔取った杵柄(きねづか)となるものです。
 
だからこそ、ある時期にトレーニングした分は、どこかで将来的に役に立ってくれる可能性があります。
もちろん一生トレーニングを続けることができたら幸いですが。
 
ここが最近ウエイトトレーニングなどの無酸素運動が有酸素運動よりも僕達のような一般層におススメされることの理由になっています。
 

無酸素運動とマッスルメモリー

有酸素運動は、心肺機能の向上と動いた分のカロリー消費ができます。
ただこれらの効果はしばらく休んでしまうと、元に戻ってしまうし、走らなければカロリーは消費できません。
筋肉を増やすトレーニングである無酸素運動だと、しばらく休んでもマッスルメモリーで元の状態に戻りやすく、筋肉が増えれば基礎代謝が上がる事で消費カロリーは何もしていない時でも高まります。
しばらくサボって筋肉が落ちても、元に戻るまでは基礎代謝は高い状態ですし、元に戻っても、マッスルメモリーがある。
 この二段構えが強烈です。
 
案外ハードルの高いと思われていたウエイトトレーニングの方が、継続する、あるいは休養があっても大丈夫という面で手軽だったという部分が根拠になっています。

元々筋肉をつけていた経験のある人はダイエットに成功しやすい

学生時代にスポーツをしていて、当時は筋肉隆々だったという人は、将来的なダイエットが成功しやすいです。
運動をすればどんどん筋肉は以前の状態に戻っていくので、基礎代謝を高めやすいことが理由です。
そのため、通販のダイエット系の商品(運動するような形態のもの)でモデルを務める事が多くあります。
彼らのマッスルメモリーは運動を取り入れるダイエットと非常に相性が良く、痩せやすいことと、筋肉がつくと体重がそれほど変わらなくても引き締まって見える事から重宝されます。
逆に言うと、元スポーツ選手がおススメする方法が、我々一般人に同様の効果を与えてくれるかというと・・・ちょっと歯切れの悪い答えにならざるを得ません。
 
でも、それを知っていれば、どこかでがんばって筋肉をつけておくことの重要性が分かるので、将来的な自分への投資やごほうびという意味での筋力トレーニングもありなのかな、と思います。