牛乳で背が伸びるという話は低栄養であれば真とも言える

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牛乳

牛乳と身長の関連性について

昔から牛乳を良く飲む子どもは背が伸びると言われていました。

一方で最近は牛乳で背が伸びるという事について科学的な根拠はないのではないか?

という話もだいぶ耳にする機会が増えてきています。

この2つの矛盾する牛乳と身長の関連性について今回は書いていきます。

背が伸びるための要員は複雑多種

身長が伸びる人と伸びない人には様々な点での違いがあります。

今回は分かりやすい点を抜粋してまとめます。

背の伸びる要因1:遺伝的な要因

これは生まれながらにして持っているものです。

ただ、可能性としてどこまで伸びるのか、というものであって、その他の要因の影響を受けてそこまで伸びるのか、そこまでは伸びないのかなど変化もあります。

背の伸びる要因2:栄養的な問題

低栄養状態の際には、実は身長を伸ばすことが良い事になりません。

このため、体は自己防衛的な点と、そもそも身長を伸ばすための材料が足りないという点から、身長を伸ばせない、あるいは伸ばさないという状況が生まれます。

表面積が広がれば、血液など体の隅々まで流すことにエネルギーを多く使用することになるので、食べ物に困っているのであれば身長を伸ばさない方が生き延びる可能性が高まるので、基本的に低栄養は低身長のリスクを抱えています。

背の伸びる要因3:運動をし過ぎない

消費エネルギーが大きすぎて、摂取エネルギーが完全に不足している場合には、栄養的な問題と同じく、低栄養状態になるので、身長が伸びにくくなります。

そしてこれから身長が伸びるという時期に重たいウエイトを担ぐトレーニングを行いすぎると、骨格への負担が大きすぎるという点と、身長が伸びるためのエネルギーが筋肉を作る方にも割かれるので、基本的にウエイトトレーニングは身長が止まった頃に始めることが推奨されています。

牛乳で身長が伸びる人の例

僕は小学校卒業時には143cmと、いつも背の順で前から2番目か3番目でしたが、中学校の3年間だけで30cm伸びました。

これには

①単純に成長期が人より遅めだった。

②牛乳を小学校高学年くらいから毎日1ℓ飲むようにした。

この2点が絡んでいます。

「あれ?牛乳で背が伸びるんだ?」という方は落ち着いてもう少し先の文章まで読み進んでください。

僕が牛乳で身長が伸びたのにははっきりとした理由があります。

実は食が細くて、ガリガリの子どもだったのです。

遊んで帰ってきて、休日はサッカーなど習い事をしたりもしていましたが、どうにも食事を普通の量食べることも辛い・・・

体が小さかったので、胃も小さかったのかもしれません。

そんな時、牛乳で背が伸びるという情報をキャッチした僕は

毎日1ℓを飲む習慣をつけました。

飲み物だとある程度の量を飲めるのが救いで、簡単に毎日の習慣になりました。

うちの親もまだ覚えている昔の習慣です(笑)

ここまで読んでお分かりかもしれませんが。

僕は運動量に見合うだけの栄養を摂取できていない、「低栄養」かつ「成長期前」の状態だったわけです。

そして中学に入って「成長期」に入った僕には牛乳でしっかりとカロリーなど補給されている状態が整っていて、無事に身長が伸びたと。

もっと早く牛乳を飲んでいたら、もう少し伸びた可能性もありますね。

低栄養は牛乳以外での解決でもOK

人によって身長が伸び始める時期はかなり異なります。

小学生の頃に早めに伸びて止まってしまう方もいれば、高校生になってようやく身長が伸びる人もいます。

そして、今回の僕の話では牛乳がキーワードとなりますが、実際僕が、たくさん食べられる人だったなら、牛乳を飲まずとも栄養が足りて身長は伸びていたというのが正しい所だと思います。

実際の比較はできませんが。

つまり、最大の問題点としては成長期における低栄養、あるいは運動量に見合った栄養を取れていない状態という事になります。

そして、僕のように迷信かもしれない牛乳を藁にもすがる思いで飲んだ人が、不足していたカロリーなどをそれで補って大きくなるケースがチラホラとあって、引き続き牛乳神話が残っているというのが実情と言えます。

牛乳を飲む際の注意点

牛乳に含まれる乳糖を消化することができない乳糖不耐症の方が日本人は一定の割合でいます。

乳糖不耐症の方が無理に牛乳を飲むとお腹を壊します。

そういった方は、牛乳ではないもので栄養を取れば問題はありません。

成長期の低栄養は巷に溢れている

ロンドンオリンピックのサッカー五輪代表の選手が小柄な選手ばかりで、海外の同年代の選手と比較して子供のようだと言われたことがありました。

この違いについて、成長期にサッカー漬けの生活を送った子供たちが、その運動量に見合う栄養を摂取することができていなかったのだろうという説が非常に有力だと見られています。

プロを目指し、実際にプロになれた、あるいはオリンピック代表にまで上り詰めた選手ですら、僕らと同じ問題を抱えています。

恐らくご家族も食事には気を使っていたでしょう。

でも、丸一日サッカーをしていれば食事量は他の子どもの倍くらい必要であることもあります。

それを食事だけでなんとかするのは難しい部分もあります。

このため、子どもでも、運動量がかなり多い場合には間食を有効に利用したり、運動後にプロテインで摂取カロリーとたんぱく質を増やすという取り組みも非常に重要です。

牛乳と身長の関係 まとめ

最近は日本人も身長が高くなってきています。

これは食の欧米化の影響だと考えられています。

確かに和食よりも欧米化した食事の方が子どもが好きだし、カロリーも高い傾向があるので、小さい頃の栄養状態が(主にカロリーの面で)満たされたという点は見逃せないと思います。

それ以外にも親世代が子どもの体に昔以上に気を遣う(神経質と言える場合もありますが)ようになったこともあると思います。

その影響か、子どもの身長を伸ばすために必要な栄養素を多く含んだサプリメントや食品も市場を広げています。

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食事だけでは不安な方はお守り代わりにこういった商品を採用してみることも一つの方法として良いかもしれません。