健康マイレージの取り組み
健康マイレージという取り組みを行っている自治体があります。
これは健康を維持・増進するための取り組みを行う事でポイントを得ることができて、そのポイントで何かもらえたりする仕組みです。
健康マイレージを行う側のメリット
健康マイレージの狙いとしては、生活習慣病などの予防を行う事で、将来的な医療費を削減するというものがあります。
自治体が、予防について少しお金をかけたとしても、将来的な医療費の削減分を考えればプラスになるという面
そして、お金だけではなく、医療に受診する人の数が少なくなれば現在の病院機関の大きすぎる負担を抑える事もできます。
健康マイレージの取り組みに乗るこちら側のメリット
今までは健康増進は自己努力でしかなかった部分がありますが、ポイントが付いて、何かもらえるのであれば、これに勝るものはないというモチベーションの維持に役立ちます。
そして医療の面でも、病院にかかる人が減少することで、病院での待ち時間の削減や、患者一人に対して今よりも手厚い医療を実施することができることなど、大きなメリットがあります。
そもそも生活習慣病の状態を悪化させての重篤な状態の回避もできますし、こちらとしても大きな病気になって、入院して・・・という時間と出費を考えればメリットがあります。
健康マイレージを貯める方法例
自治体によってどんな行為にポイントが付くのかは異なりますが、主なルールとして
・特定(指定)の健診を受ける
・人間ドックを受ける
・日々の運動習慣によるポイント加算
・健康関連のイベントへの参加
こういった項目が当てはまります。
ポイントを貯めるために、苦痛な何かに耐える必要もなく(運動習慣は人によると思いますが)、むしろこなしておくと自分にメリットのあるものばかりになっています。
運動習慣は歩数計を使用してのポイント換算が多いようです。
指標として利用しやすいのがポイントですね。
チームを組んだり、HPで発表したりと、各自治体が工夫をしています。
最近はスマホなどでもアプリとして歩数関連の物が増えていますし、健康とITの組み合わせも増えていきそうです。
僕が健康マイレージが良いと思う訳
健康マイレージのメリットを書いてきましたが
むしろここまでしないと健康のために時間と労力をかけられない環境があるということですね。
仕事の忙しさなどを考えれば仕方のない部分もありますが、体を壊す前の取り組みに力を入れるという意味ではすごく良いと思っています。
日本はアメリカなどと比べると医療費が安い面もあって、何か自覚症状が出たから、あるいはちょっとどこか悪くても、もう少し様子を見てから・・・
といって、悪くなってから病院に行く傾向の方と
ちょっと調子悪いかもしれない、習慣として通っているから・・・と、通院の必要性自体があるわけではない方の受診が多いという特徴があります。
そして、じゃあ医療費を高くしようという話になると、「本当に医療が必要だけどお金が無い」という層に対して医療行為が遠のいてしますというデメリットがあるので、なかなか変えにくい部分です。
アメリカは「医療費が高いから自己防衛として予防の取り組みをしよう」という感覚が身についていますが、これが僕だったら「医療費高いから、調子悪いけど病院に行く余裕はないなぁ」となって、さら病態を悪くしてしまうでしょう。
アイデンティティの違いもあるので、どちらが良い・悪いという問題ではありませんが、こういった背景も考慮すると、予防という病院に行く前のワンクッションの取り組みはとても(特に僕にとっては)大切だと思います。
ただ、残念なことに僕のいる地域ではまだこの取り組みが行われていないんですよね・・・
早く全国的な取り組みになってくれることを願っています。