未病とは何か、その対策とは
未病は病気ではないものの体調が良くなかったりすることなどを指します。
現代人は特にこういった状態を抱えている方が多く見られます。
病気ではないけれど疲れが抜けない
病気ではないけれどだるい、調子が出ない
これらは栄養ドリンクのコマーシャルにでもなりそうなフレーズですが、それだけ一般的であると言えます。
特に最近は働く方の多くに健康診断を受ける機会がありますが、何の病気でもないし自覚症状もないにも関わらず、数値が悪かったり、通院を促されたりします。
こういった状態も未病と言える状態です。
そして、未病対策を行うことはなんらかの病気が発症する前に対策を行うことで重症化を防ぐことにもなります。
未病の考え方
未病は上記のように、病気という段階ではないけれど、体調に課題を抱えることを言いますが。
実際にはどこまでを健康な状態と言って、どこからが病気の段階かというのは線引きできないものです。
このため、人は健康と病気の状態を行ったり来たりしている。
境界線は曖昧であるという考え方もあり、その状態を底上げすることで健康的になれるようにするという取り組みでもあります。
最終的な目標として分かりやすいのは健康寿命の延伸というものでしょう。
未病対策の方法
では、具体的に未病対策としてはどのようなものがあるのでしょうか?
神奈川県では
・食
・運動
・社会参加
この3つを柱として取り組んでいます。
食の中には栄養だけでなく、フレイル対策やオーラル(口腔)関連の内容も含まれています。
運動には休養や睡眠という項目も含まれています。
社会参加というと難しく聞こえますが、交流というものを表現しています。
こういった柱に基づいて、取り組みや事業が行われています。
実際に僕が先日出かけた温泉は未病対策に特化した施設でしたが、温泉の効能自だけでなく、近辺で地域交流のイベントも行われ、更に食堂のバイキングでは、それぞれの料理にどんな成分が含まれていて、それを摂取することで体にどのようなメリットがあるのかが細かく記載されていました。
恐らく、一つの施設で食・運動・社会参加のすべてを満たす必要まではないのでしょうが、それらすべてに特化していたので感心しました。
問題は体に良いと書かれるとついつい食べすぎてしまうところでしょうか(笑)
未病ブランドの改善点
神奈川県では優れた未病関連の商品やサービスを、神奈川県が「ME-BYO BRAND」として認定する制度があるのですが、こちらは少し疑問です。http://www.pref.kanagawa.jp/docs/mv4/cnt/f531787/p1078097.html(7神奈川県HP)
そもそも効果があるのか怪しい商品もずらっと並んでいますし、特にスマホアプリではGoogleplayなどでの評判がすでに悪いものもあります。
定期的に見直す、根拠をしっかりとさせるなどの取り組みがないと、ただの儲けの為手段となり兼ねない(何とかセレクション金賞みたいになり兼ねない)ので、こういった部分にも力を入れて欲しいところです。
まとめ
未病対策といってもすごく新しい何かをしているというわけではなくて、今ある取り組みに更に力を入れたり、それらをさらに見直して良くしていこうという形だと思っています。
それに影響されて、健康に興味を持つ人が増えると、これらの取り組みの意味が出てくると思うので、成功すると良いと思います。
一方で未病ブランドのような点で不信感を持ってしまうと、心が離れてしまう原因になるため、本当に改善して欲しいと思います。