先日メンタルな疾患で休職している方、そしてそこから復職した方、そういった人たちを支える団体の方が参加するフットサルに縁があって参加させていただきました。
僕の思っていたことと、実際のギャップなど、感じると事が多くありました。
職場のメンタルヘルス
うちの法人でも、僕のいる施設は従業員が100名弱になるため、ストレスチェックが義務づけられています。
僕はメンタルヘルス推進委員会に選ばれて、職場内環境に目を光らせています(笑)
すでに数名産業医に相談してもらったり、本部の方と面談をする機会を設けることを行ってきました。
そこで感じたことは、自分一人で抱え込まない事の大切さです。
もちろん抱え込んでしまう原因もあって、
その意見を持っているのは自分一人なのではないか?
自分だけが上司に嫌われているのではないか?
日本人は個性的である事よりも集団的なことを望む傾向がありますから、自分の意見が「みんなと違う」事を怖がって口に出せないことも多くあります。
そこで、様々な意見に共感できる人間が必要で、主な企業では産業医がいるわけです。
口に出してみると案外大したことなくて、自分以外の人も同じことを思っていたなんてことも少なくありません。
そもそも口に出して第三者に伝えるだけでも気分はすっきりとするものです。
産業医面談を終えた人は結構すっきりとした様子で次の日から仕事をしている印象があります。(自分から僕に相談してくれた人しか分からないので、分母が小さいですが)
ただ、こういった自分からのアクションを待つというのは職場側とすれば消極的で、
事業主側のフットワークの重さがあるな、というのは感じます。
メンタルヘルスとスポーツの関係性
そういった自分の職場環境を考えると、こういったフットサルなどの取り組みが非常に前向きで、参考にしたいと思いました。
運動することは色々な面プラスの影響を与えてくれます。
ストレスの解消
血流を良くして頭のキレを戻す
集中力が上がる
細かくしていくともっとたくさんあるのですが、大まかにでもこれだけの効果が期待できます。
最近は会議を立ったまま短時間ですませる会社が大手に増えて来ていますが、座るよりも良い意見が出る、頭が冴えるということは実際の参加者が口々に言っています。
これも体を動かすことの恩恵を上手く仕事に落とし込んでいる一例だと思います。
アニメや映画などで、頭の良い人が考え事をブツブツ言いながら部屋を歩き回っているシーンを見かけますが、その方が良いアイデアが浮かぶという実例に伴ったものだそうです。
そして、その運動に更にプラスしてチームスポーツを行う事で、他の人との接点・コミュニケーションが発生します。
同じ境遇の人が同じ目標に向かう訳ですから、比較的、関連の無い人達と話をするよりは仲良くなりやすい(ハードルが低い)とはいえ、社会復帰のためのリハビリ的な効果も大きく期待されるところです。
このようにチームスポーツで健康的に汗をかくという、僕から普段の何気ない一コマですが、これが人間の心身に与える影響の大きさは、この便利な世の中でも世界中でスポーツが愛される理由なのだろうと思います。
実際に参加しての感想
実は僕は最初、このフットサルを福祉視閲の関連という形で聞いて参加しました。
そして参加して、周りの人と話をしているうちに
「僕は患者側でね~」と、すごく明るい表情で、冒頭の参加者の構成を教えてくれました。
これには驚きました。
だって、みんなすごく元気です。
僕より元気、だから最初は本当だろうかとすら思いました。
プレーだって、すごい。
球際は激しい時もあるし、ミスを怖がっているような人もいない。
もちろん、社会復帰が近い人、復帰しても関わっている人ということで、状態が上向いた人が、ある程度段階を踏んでたどり着くのだとは思いますが、僕が想像していた印象とは全然違うものでした。
そんな環境を目の当たりにして、僕も自分の職場のメンタルヘルス等に対して考え方が変わりました。
もっと積極的に、新しい取り組みを提案していきたいと思います。